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玉飛接近

右玉&左玉、ときどき詰将棋

右玉・次の一手(2)

2013年02月09日 | 右玉
『将棋世界』の別冊付録「次の一手 天国と地獄」で出題されていた問題。

正解は▲2九香。以下、△4四角▲4五桂△3二金引▲6三成銀(正解図)で先手よし。
△4八角成には▲同玉で、次の▲6四角が厳しいです。
冊子では▲3七銀との2択で出題されているのですが、▲3七銀だと△同角成▲同金△4五桂▲6四角△3七桂成▲同玉△5九角▲4八香△4五桂▲3八玉△5二銀打▲5一龍△3二金引(失敗図)で先手負け筋。

右玉破り・次の一手(解答編)

2013年02月01日 | 右玉
先週出題した次の一手の解答です。


正解は地下鉄飛車を目指す▲9八香(第1図正解)。
端の弱い右玉に対し、△9九飛~△9五歩の攻めを狙います。


「第52期名人戦第6局」米長邦雄名人(当時)VS羽生善治棋聖(当時)から(→棋譜)。
正解は△4六歩▲同銀△4四歩(第2図正解)。
桂の捌きを防ぐ△4四歩が好手。次の△3六歩が激痛です。


「第66期順位戦A級8回戦」木村一基八段VS羽生善治王座・王将(当時)から(→棋譜)。
正解は攻防手△6三角(第3図正解)。一手損角換わりに右玉で対抗する作戦を壊滅に追い込んだ名手です。
受けては▲6三角の打ち込みを防ぎ、攻めては△3五歩▲同歩△1八銀などの狙いがあります。

右玉破り・次の一手(出題編)

2013年01月26日 | 右玉
今回は右玉破りの次の一手を出題。
右玉の短所/弱点」の復習問題です。解答は次の更新で。


第1図は後手右玉が4四にいた銀を5三に下げたところ。
先手は何を狙いますか?


第2図は▲4五歩△同歩としてから▲5六銀左と銀を繰り出したところ。
後手に好手順があります。(3手)


第3図は5五で銀交換が行われたところ。
後手に必殺の一手があります。

基本手筋集(2)

2013年01月21日 | 右玉
右玉の基本手筋集パート2(対振り飛車編)。

1.継ぎ歩で2筋制圧

第1図は後手四間飛車が△3二飛と寄ったところ。
ここから右玉が攻めます。

▲7九飛△8三銀▲7五歩△同歩▲同飛△7四歩▲7九飛△7二金▲2九飛△1四歩▲2四歩△同歩▲2五歩△同歩▲同金△2二飛▲2四歩(第2図)

攻めるといってもすぐに攻めるわけではなく、まずは飛車を7筋に振り一歩手に入れます。
2筋に振りなおし、▲2四歩を敢行。△同歩に▲2五歩と継ぎ歩をし、金を五段目に進出させ2筋を制圧します。

△4三銀▲3五歩△同歩▲同金△3四歩▲2三歩成(第3図)

次に▲3四金があるので△4三銀としますが▲3五歩~▲2三歩成と進み右玉が優勢となります。

2.端角のカウンター

第4図は後手(ゴキゲン中飛車)が角を目標に△9五歩と仕掛け、▲同歩△同香と進んだ局面。
ここで右玉らしい一手がでます。

▲8六角(第5図)

スッと軽くかわす▲8六角が右玉らしい一手。
△9九香成だと▲同飛(第6図)ですし、△9八歩には▲9五角△9九歩成▲同飛△9一香▲9八香(第7図)で右玉が一本取った形になります。

基本手筋集(1)

2012年11月20日 | 右玉
今回は右玉の基本手筋集パート1(対居飛車編)。

1.継ぎ歩のカウンター

第1図は私の将棋。後手が△7五歩と仕掛けてきたところです。

▲同歩△同角▲5八金△7三銀▲2五歩△7四銀▲6五歩△同銀▲2四歩△同歩▲2五歩△同歩▲同飛(結果1図)

△7四銀に▲6五歩と餌を撒くのがポイント。△同銀にはすかさず▲2四歩~▲2五歩の継ぎ歩で十字飛車を狙います。
ココセではなく相手の方のうっかりで技が決まってしまいましたが、実戦でここまで上手くいくことはありません。とはいえ、継ぎ歩からの十字飛車は常に意識しておくといいでしょう。

2.△6九角への返し技

第2図は▲4八玉に△6九角と打たれた局面。
この角打ちが怖いので▲5八金から行く人が多いと思いますが、返し技があります。

▲5八金△7八角成▲同銀△8八金▲5六角△8七金▲2五桂(結果2図)

△8八金までは必然の進行。これに対し、▲5六角~▲2五桂が右玉の返し技。
銀が逃げれば▲1三桂成~▲8三歩、銀を取れば▲3三桂成~▲8三銀で飛車を押さえ込めます。
なお、この順は3三銀+7三歩型でのみ成立する技ですのでご注意を。

3.棒銀へのカウンター

第3図は私の将棋。後手が居玉のまま棒銀で攻めてきました。

▲6五歩△7五歩▲6六角△8六歩▲同歩△7六歩▲同銀△8六角▲4八玉△7三銀(結果3図)

棒銀には▲6五歩と角の利きを通すのがカウンターへの第一歩。△7五歩には▲6六角と上がり銀を睨みます。△7六歩に▲同銀と応じ、△7二飛には▲8四角の王手。実戦では△8六角と王手をしてきましたが、▲4八玉と逃げて陣形が完成。この後、後手の角を殺して右玉の圧勝となりました。
棒銀には▲6五歩~▲6六角と覚えて下さい。

4.飛車の捕獲

第4図は私の将棋。基本手筋ではありませんが、右玉党が見逃しがちな技があります。

▲9七角△7六飛▲8七金△7八飛成▲7七金△5八龍▲同玉(結果4図)

▲8七歩と謝る手もありますが、ここは勇気をもって踏み込みます。
ただでさえ薄い玉なのにさらに薄くなってしまいましたが、右玉有利で戦えます。

5.早逃げ

第5図は右玉対居飛車穴熊の終盤。「玉の早逃げ八手の得」の格言が活きます。

▲4八玉△1七歩成▲2四歩△2七と▲2五桂△2六角▲5七玉(結果5図)

すぐに▲2四歩と指したいですが、その前に▲4八玉と早逃げするのが好手。△2七とが王手にならないのが大きい。△2六角の王手に▲5七玉と安全地帯に逃げ込むことに成功し、強く戦えます。