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玉飛接近

右玉&左玉、ときどき詰将棋

相手にする囲い(矢倉編)

2013年05月16日 | 右玉
今回は矢倉を紹介。



対居飛車戦で相手にするポピュラーな囲い、矢倉。
右玉に慣れていない人は、たいてい矢倉に囲います。玉の位置は2二・3一・4一の3タイプ。私の経験では、2二と3一が多いです。
状況によっては片矢倉との戦いになることもありますが、遭遇したことは殆どありません(とはいえ、『右玉伝説』で戦うコツを知っておいた方がいいでしょう)。

Ez流囲い攻略イメージ(1)

2013年05月11日 | 右玉
「相手にする囲い」の姉妹編、「囲い攻略イメージ」第1回。今回は対振り飛車編。
タイトルにありますが、あくまでもEz流なので眉に唾してお読みください。


美濃囲いに対しては53・63・64・73・74のいずれかの地点に攻めの足がかりを作るようにしていますが、攻め合いはプランBで、メインの方針は受けきりor入玉しての姿焼きです。


銀冠に対しても53・63・64のいずれかの地点に攻めの足がかりを作りたいです。
83・84の地点は、▲7五桂の両取りや▲8五歩△同歩▲8四歩の筋が効く場合のみ狙うイメージ。
あくまでも上記のイメージはプランBで、メインの方針は美濃囲い同様受けきりor入玉しての姿焼き。


穴熊に対しては姿焼きあるのみ。攻めを受けきって姿焼きにするのが手っ取り早い勝ち方だと思っているので。
余裕がある場合は、攻め1割入玉の拠点9割の感覚で53地点付近に足がかりを作りたいです。

相手にする囲い(対振り飛車編)

2013年05月10日 | 右玉
今回から数回に分けて、右玉が相手にする囲いを紹介します。
第1回は対振り飛車編。


振り飛車を相手にすると、大抵は美濃囲いと戦うことになります。
ここから高美濃に変化されることも間々あります。


銀冠はたいへん優秀な囲いですが、右玉を指していて相手にしたことは殆どありません。


美濃囲いの次に多く戦っているのが穴熊(振り飛車穴熊)。
最弱の囲い(右玉)VS最強の囲い(穴熊)は燃えます。

GPS将棋の右玉(1)

2013年05月03日 | 右玉
2月下旬から3月中旬にかけてニコニコ動画で行われた電王戦記念企画「人類vs最強将棋ソフト 勝てたら100万円!」。この企画で指された将棋の中から、GPS将棋の右玉を1局紹介します。


先手は神奈川の強豪K氏。
第1図は▲6八金右に△4四銀として▲2四歩を誘った局面。
ここは仕掛けるしかありません。

▲2四歩△同歩▲同飛△3八角(第2図)

△3八角が右玉の秘手。
通常、角換わりでの右金の位置は5八ですが本譜では6八にあるため、この角打ちが成立しました。

▲2二歩△3三銀▲2六飛△2二銀▲5八角△2七歩▲1七桂△2九角成(第3図)

待望の角成りが実現し、後手(GPS将棋)が優勢に。

この後、K氏が必死の反撃を試みますがコンピューターに冷静に対処され、K氏完敗。
コンピューター恐るべし。


先手:K氏
後手:GPS将棋
▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲2二角成 △同 銀
▲4八銀 △6二銀 ▲4六歩 △6四歩 ▲4七銀 △7四歩
▲7八金 △5二金右 ▲5八金 △6三銀 ▲6六歩 △7三桂
▲5六銀 △3三銀 ▲9六歩 △9四歩 ▲6九玉 △6二玉
▲2六歩 △5四歩 ▲2五歩 △8一飛 ▲7九玉 △8五歩
▲7七銀 △7二玉 ▲1六歩 △3二金 ▲6八金右 △4四銀
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △3八角 ▲2二歩 △3三銀
▲2六飛 △2二銀 ▲5八角 △2七歩 ▲1七桂 △2九角成
▲3六飛 △1九馬 ▲3四飛 △2三銀 ▲3六飛 △3三香
▲2六飛 △3七馬 ▲2三飛成 △同 金 ▲2五桂 △2八歩成
▲6七角 △3八と ▲4五銀 △2九飛 ▲8八玉 △2五飛成
▲7五歩 △同 歩 ▲7四歩 △4六馬 ▲7三歩成 △同 玉
▲6五歩 △同 歩 ▲5六銀 △6四馬 ▲5八角 △3五龍
▲4七角 △5三桂 ▲4五桂 △4八と ▲5三桂成 △同 馬
▲4五桂 △4四馬 ▲6五銀 △4七と ▲7四歩 △6二玉
▲7三銀 △5一玉 ▲6四銀引成△同 銀 ▲同 銀 △4五龍
▲6三銀成 △7六桂 ▲9八玉 △6八桂成 ▲同 金 △8六桂
▲同 歩 △8七金 ▲同 玉 △8六歩 ▲同 銀 △7六角
▲7八玉 △8七銀 ▲6九玉 △5八と ▲同 金 △4九龍
まで114手で後手の勝ち

米長の右玉(2)

2013年04月23日 | 右玉
前回の続き。第2図からの進行を見ていきましょう。


△4四角▲2四歩△3三桂▲3七角△2一飛(第3図)

△4四角は△4五歩からの継続手で、米長流右玉の基本型。
▲2四歩には△3三桂と対応します。▲2三歩成には△2一飛(参考図)で大丈夫です。

歩は成れないので▲3七角としますが、△2一飛の転回で後手優勢の形勢。

参考までに、この後の手順を紹介します。
▲4六歩△5四銀左▲7九玉△2六歩▲同角△2四飛▲3七銀△2七歩▲同飛△4六歩▲5五歩△同銀▲5四歩△同銀▲5六歩△同銀▲同金△4七歩成(第4図)

先手は必至に抵抗しますが、と金の拠点ができ後手好調。
この後も攻め続けた後手が94手で勝ちました。


負担になりがちな角の捌き方はとても勉強になりますので、ぜひ並べてみてください(棋譜はこちら)。