Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

伊万里 染付柳文徳利二題

2019年05月11日 13時01分55秒 | 古伊万里

 先月、骨董市で、伊万里の染付柳文徳利を買いました。

 私は、既に、これと同じような物を、私が古伊万里のコレクションを始めた頃に買って持っていますから、特に欲しいと思ったわけではないんですが、その値段がリーズナブルなものでしたので、それに惹かれて買ったしまったわけです(^^;

 昔は高かったんですよね(><)

 以前に買ったのは、昭和54年ですから、およそ40年前に買っているわけですが、その時のほうが高かったんです。それに、その徳利は相当に疵が酷かったんです。

 40年経っても値上がりしていないということですね。むしろ、値下がりしています(><)

 古伊万里の人気がなくなり、値下がりしているんですね。

口径:3.8cm  高さ:15.7cm  底径:5.6cm 

  

 ただ、無疵ではなく、腰の辺りに横にニューが走っています。

 

  もっとも、この徳利を買ったのは、単に値段がリーズナブルだったからだけではありません。首がちょっと曲がっているからです。小首を傾げているようなところに惹かれたからでもあります。

 よく、骨董関係の雑誌などに出てくるんですよね。この、ちょっと首を傾げた徳利が、、、。

 この徳利に声をかけると、「な~に、、なにか用?」と答えてくれるように感じるんですよね。

 鑑賞用の陶磁器の場合では、この首が曲がっているということは欠点で、欠陥品ということになるでしょうけれど、骨董という観点からみますと、むしろ利点であり、見所となるから不思議です。

 もっとも、鑑賞用と骨董用を区分する定義なるものがあるのかどうか、あるとすれば、どんなものなのか、私は知りませんし、知るつもりもありません。でも、一般にはそんなことが言われていうようです(^^;

 

 ところで、次に、およそ40年前に買ったという徳利を紹介します。

口径:3.0cm  高さ:16.6cm  底径:5.2cm

 

 ご覧のように、口付近に大きな共直しがあるばかりでなく、直した部分は変色もしています。ただ、40年前は、これほど変色していなかったような気もしますが、、、。

 疵はそればかりにとどまりません。胴部には大きなヒビが入っています。

 

  こんなに疵が酷いですと、今なら、かなりの安値で売られるんでしょうね。でも、これでも、昔は高かったんですよ!

 

  なお、ここで、40年ぶりにペア(?)となった2本の徳利を並べて写真を撮ってみましたので、次に、それを紹介します。

 

    左:先月買った徳利      右:40年前に買った徳利

 

 左:先月 買った徳利の底部       右:40年前に買った徳利の底部

 

徳利の製作年代:両徳利とも江戸時代前期


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (柳文徳利)
2019-05-11 17:09:50
なかなか手に入らないものでリーズナブルでゲット出来て良かったですね。
今回のほうが焼きが綺麗なアガリですね。
傾きもまた個性ですね。
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柳文徳利さんへ (Dr.K)
2019-05-11 18:38:29
始めまして、でしょうか、、、?
コメントありがとうございます。
コメントの文面から、古伊万里初心者ではなく、古伊万里にかなり造詣の深い方と推察いたしました。
これから、月に1点くらいの割合で古伊万里を紹介していこうと考えております。
またコメントいただければ嬉しいです。
これからも宜しくお願い致します。
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柳文徳利 (ことじ)
2019-05-11 22:06:14
すいません先のコメント入力忘れでした。
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ことじさんへ (Dr.K)
2019-05-12 08:37:15
投稿者の「柳文徳利さん」は「ことじさん」でしたか。
ここでのコメントの入力は、まだよく慣れないこともありますし、Yahooと違って、ちょっと面倒でもありますものね。

誰なのかな~と思案していましたが、誰なのかが分かって安心しました。
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Unknown (遅生)
2019-05-13 07:35:51
首が傾いでいる姿、味がありますね。
古伊万里ブログ、月一回といわず、なるべくたくさんを・・・・リクエストします。
できれば、古伊万里博物館の再開も。
ところで、前の徳利、底に符丁が張ってありますが、意味わかります?
以前、例の骨董屋に聞いてみましたが、さすがに教えてはくれませんでした(笑)。
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遅生さんへ (Dr.K)
2019-05-13 09:33:07
首が傾いているところに味がありますよね。
ところが、この首が傾いているこの手の徳利は、割と数が多いんです。
私が思うに、このように首が傾いたものは、作られた当時は、失敗作で、売り物にならないので、物原に捨てられたんではないかと思っているんです。
しかし、現代になって、誰かがこの首の傾いた徳利を骨董雑誌などに載せたところ、それが好評だったので、今度は、これは売れるということで、物原から掘り出されて出回ったのではないかと考えているんです。

あの~、底に貼ってある符丁のようなものは、私が貼った、自分のコレクション番号なんです(笑)。
写真を撮る時には剥がして、また貼り替えことが多いんですが、今回は手抜きして、そのままで撮影してしまいました(-_-;)
「I018」と書いてあります。「伊万里の18番」という意味で、私が収集した物のうち、伊万里では18番目に購入した物という意味です(^^;
「コレクション・ノート」に、コレクション番号や保管場所などを記録しているんです。
それで、「コレクション・ノート」を見ればと、何処にどんな物があるかをわかるようにしているんです。
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Unknown (ころすけ)
2019-05-14 23:23:49
何年か前に初期伊万里の徳利を購入するチャンスがありましたが、やはり、プライスと傷を比べて諦めたことがありました。
伊万里が安くなったとはいえ、初期伊万里となればそこそこの価値が見出だされますね。私も徳利とは言わず、何かしら初期に近いものでも持ちたいものです。
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失礼しました (みやまつり)
2019-05-15 06:01:51
あ、古伊万里の記事ありましたね。
古伊万里の値下がりは、有りがたい
様な、悔しい様な複雑なおもいが
します。
二分の一、三分の一なんてのも
ありますよね。
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ころすけさんへ。 (Dr.K)
2019-05-15 08:49:42
伊万里が安くなったとはいえ、蕎麦猪口と初期伊万里は比較的に堅調ですよね。
特に、初期伊万里で味のあるものは健闘していますよね。
是非、初期伊万里で、味のあるものを手に入れてください(^-^;
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みやまつりさんへ。 (Dr.K)
2019-05-15 08:56:33
そうなんです。このブログ、すっかり古伊万里色が薄れて、めったにない古伊万里の記事は埋没してしまっています(笑)。
たまに、掘り起こしてください(笑)。

ホント、「古伊万里の値下がりは、有りがたい様な、悔しい様な複雑なおもいがします。」よね。
二分の一、三分の一は当たり前ですものね。
でも、コレクションをするにはチャンスと思って、なんとか良い物を集めようと思っています。
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