今回は、「伊万里 色絵 花蝶文 軍配羽団扇形手塩皿」を紹介します。
表面
製作年代:江戸時代前期
口径:9.8×7.5cm 高さ:1.9cm 底径:5.0×3.4cm
裏面
焼成時に、一部がめくれてしまったようです。
この手の「軍配羽団扇形手塩皿」は、図録などによく登場してくるもので、有名なものです。
しかし、それだけに値が張り、なかなか手が出ませんでした(><)
でも、だんだんと古伊万里の値段が下がってきて、やっと4年ほど前に入手することが出来ました(^-^; とはいって、ご覧のように、かなりの疵物です(-_-;)
しかしながら、「疵」を差し引けば、この手の手塩皿としては、まぁまぁのものだろうと自己満足しています(^^;
上に、この手の手塩皿はよく図録などに登場してくると書きましたが、「柴田コレクション総目録」(佐賀県立九州陶磁文化館 編集発行)にも2点ほど掲載されていますので、次にそれを紹介いたします。
「柴田コレクション総目録」から転載
右上に(5)とありますのは、5枚組であることを示します。
「柴田コレクション総目録」から転載
右上に(5)とありますのは、5枚組であることを示します。
本品の図柄は、柴コレの品よりも、はるかに良いですね。金継ぎ補修すればみちがえるようになりますよ。
はじめてみせていただきました。
何のために?
造形のための皿なのでしょうか?
普通、このように小さな物を1点だけ紹介しませんものね(-_-;)
小さいのに、なかなか凝った作りですよね。
そんなこともあって、以前から1点は欲しかったんですが、小さいくせに、けっこう高かったものですから、ついつい買いそびれていました。
4年ほど前に買えたのは、それもこれも、古伊万里が値下がりしたおかげです。
古伊万里コレクターとしては、古伊万里の人気がなくなってきたから値下がりしたわけで、なんか、嬉しいような嬉しくないような複雑な気分ですね、、、。
でも、古伊万里が好きな方の間では有名なんですよ。
小さいのに、なかなか凝った作りで、そんなところに惹かれるのかもしれません。
どうして、このような形の皿が登場したのか、私にも分かりません。
でも、古伊万里には、軍配形の皿がありますし、羽団扇形の皿もあります。
これは、私の推測ですが、軍配形の皿と羽団扇形の皿を合わせてみようか、という発想から、両者を合わせた形にしてみたのかな~と思っています。
図録では見るものの、現物にはついぞ出会えないタイプの品で、色絵であることも価値が高いように思います。
古九谷様式は変形皿の宝庫(?)ですが、極めて人気が高いこともあって
なかなか手が出ないというのが本音です。
この品は、扇の要の部分に黒と緑が使われているところが印象的です。
これは、「東京・平和島・全国古民具骨董まつり」で買いました。
平和島には10年近くも行ってませんでした(><)
その時、「さすが東京だな!」と思い、
それから、毎年1回、赴いています。
古九谷様式の変形皿には優品が多いですよね。それだけに、人気が高く、現実には、なかなか入手出来ないのが難点ですね(><)
驚きました。本日、先に羽団扇文の青色の色絵付け皿を拝見していたので。この皿は合成写真と思っておりました。こんな皿があるのですね。それに驚いております。勉強になりました。有難うございます。
形も色使いも良いです。
padaにとっては、この様な物は市場でみれず図録の世界です。
軍配形皿の上に羽団扇形皿を重ねて写真に撮ると、このようになりますよね。
現実に、このような皿があるんですよ(^-^;
この手塩皿も、4年ほど前、東京の平和島の全国古民具骨董市で買いました。
さすが東京だなと思いました。
それまで、10年以上、東京の大きな骨董市などには、お金もないし体力もないので、行かなくなってしまっていたんですが、それでは駄目だな~と気付き、それ以来、年に1度だけは東京に出向くことにしています。