今回は、「染付 草花(シャガ?)・梅文 中皿」の紹介です。
これも、3日前の古美術品交換会で競り落としてきた2品のうちの1品です。
この中皿の場合の競りは激戦となりました。
発句の後、最初に槍を入れたのは私だったのですが、次々と槍が入り、どんどんと競り値がつり上がってきてしまいました(><) 皆さん、これは本物だと思ったようですね。
ただ、激戦となりますと、私の行っている古美術品交換会はプロ達のための「業者市」でもありますから、私のようなアマチュアが俄然有利になりますね。と言いますのは、プロ達は、安く買って、そこに利益を加えて高く売らなければならないわけですので、高くは買えないわけですね。なるべく安く買いたいわけです。その点、私のようなアマチュアは、利益を生み出す必要はないものですから、その分高くなっても買えるわけですね。つまり、プロは卸値で買わなければならないわけですが、アマチュアは小売値につり上がっても買えるわけですね。
それで、最後は私が激戦を制し、私が落札者となったわけです(^-^*)
そうして手に入れた中皿というものは、次のようなものです。
シンプルでスッキリとしていて清々しく感じる中皿です。食器としても清潔感にあふれますね。また、大きさも7寸ありますから、それなりの迫力も感じさせます。
染付 草花(シャガ?)・梅文 中皿
表面
中央部に、草花と梅が描かれています。草花はシャガでしょうか、、、?
中央部の拡大
草花と梅が描かれています。草花はシャガでしょうか、、、?
側面
裏面
目跡が三つ、目立たないように小さく、整然と正三角形に付いています。
高台付近の拡大(その1)
高台作りは丁寧で、鋭く処理されています。
高台内側の一部には釉切れがみられます。
高台付近の拡大(その2)
所々にピンホールが生じてしまい、その周辺がボーッとピンク色に変色しています。
高台付近の拡大(その3)
所々にピンホールが生じてしまい、その周辺がボーッとピンク色に変色しています。
ところで、この、所々にピンホールが生じ、その周辺がボーッとピンク色に変色している皿は、時々、骨董市場(しじょう)に登場してきますが、要注意です。
この中皿のように、古い伊万里には時々見られるのですが、それを、最近になって、故意に真似て作ってあたかも古い伊万里のように似せて作っている場合があるからです。つまり、偽物を作って流通させている場合があるからです。
3日前に私が行った古美術品交換会にも、この、所々にピンホールを生じさせ、その周辺をボーッとピンク色に変色させた新しい皿が1枚登場しました。その皿は、しかるべき業者に、しかるべき値段で落札されていきました。そのうちに、その皿は、立派な古伊万里として店頭に並べられるなどして流通していくのでしょうね。くわばら、クワバラです(><)
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代前期
サ イ ズ : 口径21.1cm 高さ3.5cm 底径13.0cm
この頃の古伊万里が一番勢いがあり好きです。素人がプロに勝つ方法~確かにありましたね。プロにもピンキリでしょうが~中堅どころに眼をつけて、仕掛けていくと市場性もある逸品が手にはいりますね(笑)このピンホールのある古伊万里~確かに見かけます。窯変で出るとは思っていたんですが、これを人工で出す方法があったか?確かに陶器の茶碗には出していますので磁器にもあるはず。これはよく見なければなりませんね。
このような藍九谷は、そもそも、当時は食器として作られたのでしょうね。
スッキリしていて、人気があったのでしょうね。
素人がプロに勝つ方法があるんですよね(笑)。
ただ、超高級品で、最初から手が出ないような物は、そもそも参加できませんから論外ですね。
最終的にも自分の手の届きそうな範囲内での物に限定されますね。
ピンホールがあって、その周辺がぼーっとピンク色に滲んでいる伊万里を時々みかけますね。
どのようにして作るのかは分りませんが、甘手のものに限るようですね。
この中皿も甘手です。
カチンカチンに焼き上がった磁器には出ないだろうと思います。
この皿の場合、見込みの絵もさることながら、ぐるっと大胆に囲んだ外周のダミとその結果うまれた楕円状の白キャンバスの形が絶妙ですね。
ピンクの雨漏りには私もぞっこんです。なんとも言えない上品な味わいがありますから。
人為的なピンク発色までなされているとは知りませんでした。息スキないですね(^^;
激戦を制して落札おめでとうございます(^^)
私もプロを出し抜いて落札する様を想像するに痛快でした!
品の方は皆挙って札を入れただけあって良い品だなあと拝見しました!
構図がいいですよねえ。縁文様なしで絵画的な感じで一瞬5寸かなと思いましたが7寸なんですもんね!
絵付けが丁寧で濃淡も美しく藍の色もすごく良いですね!
これは皆さん欲しかったでしょうね(^^)
シャガの描き方がいいですね~
飾り皿にしたい感じです。
ただ・・・以前は何枚か飾り皿にしていたんですが、地震が多くなって飾るのをやめたんです。
骨董品の地震対策しておいてくださいね。
でも、見る目がある程度備わらないと、逆にカモになってしまいますが(~_~;)
そうですよね。この皿の場合は、見込みの絵は、まぁまぁというところですが、「ぐるっと大胆に囲んだ外周のダミとその結果うまれた楕円状の白キャンバスの形」が大胆で、ハットさせるような効果を生んでいますよね(^_^)
デザインの素晴らしさでしょうか!
ピンクの雨漏りは、茶碗などでは見られますが、たまに、伊万里にもあるんですよね。
これを人為的に作っているのですから、ホント、油断も隙もありませんね。
でも、そのようなものが最近でも作られていることを知っていて注意深く見てみますと、馬脚をあらわすようです。最初はひっかっりそうになりますね。要注意です。
私としても、最初に槍を入れた手前、負けてなるものかと熱くなり、とうとう競り落としたわけです(^_^)
デザインと絵がいいですよね。
手の届く範囲で手に入るならば是非にとの思いで、頑張りました(^_^)
飾り皿にする方が多いと思います。
うばゆり3さんも何枚かは飾り皿にしていましたか。
陶磁器は地震が怖いですよね。
我が家でも、東日本大震災の際には、古伊万里7点ほどが被害に遭いました。
それ以来、なるべく飾らないで、多くは押入れにしまっています。でも、飾っている少数の物には地震対策を施していませんです(~_~;)
個人的に大好きなタイプの品です
この品には思い出があります、というのは今から約20年前、ネットで一流どころの業者さんが結構なお値段で売っておりました
(たしか「たさぶろう」さん)
当時にワタシには買える値段ではなかったので、いつの日か入手したいものだで終わりました
それから十数年後、ヤフオクに出品されているのを発見しました
しかし!残念ながら落札できませんでした。
同じ絵柄の品がドクターさんの所へ行ったのも、何かの縁かも知れません。
そうですか。この絵柄の物が時々ネット上に登場していて有名(?)だったのですね。
私も、見た瞬間、「これは良いな~!」と思いました。皆さん、見るところは同じですね(^_^)
ただ、これが競りに掛けられる少し前に、絵柄は違いますが、裏面の所々にピンホールを生じさせ、その周辺をボーッとピンク色に変色させた新しい出来の皿が1枚登場したばかりだったものですから、皆さん、また偽物が登場してきたな~と思ったようです。
ところが、私が最初に槍を入れたら、皆さんも「あれっ、これは本物だ!」と気付いたようで、俄然、競争が激化してしまったわけです。
でも、なんとか、以前のような高額にはならずにすみましたので、私のところにやってきてくれました(^-^*)