私は、古陶磁、特に古伊万里を中心にコレクションをしているわけですが、これまでに、そのコレクションをした古伊万里の殆どを紹介してしまい、もう、紹介するものがなくなってしまったところです(><)
でも、古伊万里を集め出した頃には古伊万里以外にも、少数ではありますが、古陶磁全般を勉強するために、いろんな古陶磁を集めていましたので、それらが、まだ、未紹介のままで残っております。いわば、古陶磁を勉強するための教材として買い求めたものが、まだ、未紹介のままで残っているわけですね。
このブログは、古伊万里の紹介を中心とするブログですので、それらは、特別な場合を除き、これまでは紹介してこなかったのですが、ブログネタが無くなってしまった現在、これからは、時折、それらを紹介していこうと考えたわけです。
そのようなわけで、コレクションの対象として集めた物でもありませんから、正にガラクタに属する物の数々ではありますが、今後、折に触れ、幾つかを紹介していきたいと思います。
先ずは、「染付 獅子文 蓋物」の紹介となります。
これは、昭和52(1976)年に(今から46年前に)買ったものです。私が古伊万里第1号の「伊万里 染付 草花文 油壺」を買ったのが昭和49(1973)年(今から49年前)のことですから、その油壺を買ってから3年後ということになります。古伊万里のコレクションを始めてからも、古陶磁全般の勉強のために、盛んにいろんな古陶磁を買っていたわけですね。
染付 獅子文 蓋物
正面(仮定)
本体と蓋に4頭の獅子が描かれています。
正面から約90度右に回転させた面
正面の反対面
本体にはニューが見られます。
正面から左に約90度回転させた面
本体にはニューが見られます。
本体から蓋を外したところ
本体の口縁内側には釉薬が塗られていません。
本体を伏せ、蓋を裏返したところ
蓋の口縁の疵は漆で補修されています。
底部
高台内には「得合如記」と描かれています。
本体にニューがあったり、蓋の口縁には疵があったりと、疵物ではありますが、なかなかの精作です。
中国清朝中頃に景徳鎮で作られたものではないかと思っています。
製作年代: 中国清朝中期
生 産 地: 中国・景徳鎮
サ イ ズ : 口径8.5cm 高さ(蓋共)11.4cm 底径4.7cm
獅子紋の描き方も面白いです。
得合如記の書体も、さすが、中国の陶工、堂々としていますね。
これからどんな品が出てくるか楽しみです。
やはり、中国の土は良いんですね。
可塑性に富んでいるので、キッチリと作れるんでしょうね。
獅子の文様も、ちょっと、日本のものとは違うようですよね。
「得合如記」も、流石、漢字を知っていて書いているようですよね。
それに対して、伊万里の陶工は、漢字など知らないで書いていますから、文字にならないことがしばしばですものね。
これから登場させる古陶磁は、教材として集めたものですから、たいしたものではありません(><)
あまり期待しないで、ブログネタということで、ご笑覧ください(^_^)
写真で感じるより小さいものですね。これは食べ物を
盛るものではなく 床の間などに飾りに置くものでしょうか。
この蓋物もいい形ですが↓にご紹介の『伊万里 染付 草花文 油壺』
は絵もいいし首から肩にかけての なだらかな線がとても好きです。
(知識がないもんで こんな表現しかできません)
油壺も今回ご紹介の蓋物も どちらもキズが入っており
Kさまが修理されたということですね。好きなものは壊れても捨てず
直して大切に使うとは きっと器も喜んでいます。
恥ずかしいことにNHK『美の壺』から 染付とは
白い地に藍で模様が描かれたものと 最近知りました。
今まで 色がたくさん入ったものが 染付と思っていました。
耐火度も高く、可塑性にも富んでいましたから、とても、伊万里はかなわなかったですよね。
その欠点を素焼きの技法の発明などで凌いだのでしょうけれど、その分、コストがかかったりして、輸出では、結局は、また、景徳鎮に負けてしまいますね(~_~;)
私の場合は、世界に通用する陶磁器は、やはり、磁器なのだろうと思い、敢えて、難しい、磁器を中心に勉強を始めました。
この器の用途が何だったのかは、分かりません。飾り用というよりは食器だったのではないかと思っています。
私の古伊万里コレクション第1号の油壺は、なかなか魅力的でしょう(^-^*)
この油壺に魅せられて、古伊万里のコレクションをするようになりました。
この油壺が、私の古伊万里コレクションの原点なんです(^-^*)
この油壺も疵物ですよね。でも、これを手に入れて、疵をそれほど気にならなくなりました。
疵は補修すればいいのではないかと思うようにもなったわけです。
また、私の場合は、古伊万里は鑑賞用にコレクションしていますので、目立たないように補修すればいいのではないかと思っています。
なお、この蓋物には疵があるわけですが、見た目には目立たないニューは、鑑賞にはさして支障がありませんので、私は、この蓋物に対しては何ら手を加えておりません。
『美の壺』をご覧になってるんですね。
勉強家ですね(^_^)
これからも、どんどん勉強してください(^-^*)
中国のものは、「染付」ではなく「青華」と言いましたよね(~_~;)
すっかり、中国のものからはご無沙汰していますので、言葉も忘れてしまいました(><)
この蓋物を買った頃は、まだ、コレクションの対象を「古伊万里」に限定していなかったかもしれません。
だんだんと、なんとなく、「古伊万里」に限定していったような気がします。
そんな経過がありますのです、今でも、「古伊万里」以外にも浮気をすることがあります(笑)。