Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

染付 獅子文 蓋物

2022年09月28日 15時30分49秒 | その他の古陶磁

 私は、古陶磁、特に古伊万里を中心にコレクションをしているわけですが、これまでに、そのコレクションをした古伊万里の殆どを紹介してしまい、もう、紹介するものがなくなってしまったところです(><)

 でも、古伊万里を集め出した頃には古伊万里以外にも、少数ではありますが、古陶磁全般を勉強するために、いろんな古陶磁を集めていましたので、それらが、まだ、未紹介のままで残っております。いわば、古陶磁を勉強するための教材として買い求めたものが、まだ、未紹介のままで残っているわけですね。

 このブログは、古伊万里の紹介を中心とするブログですので、それらは、特別な場合を除き、これまでは紹介してこなかったのですが、ブログネタが無くなってしまった現在、これからは、時折、それらを紹介していこうと考えたわけです。

 そのようなわけで、コレクションの対象として集めた物でもありませんから、正にガラクタに属する物の数々ではありますが、今後、折に触れ、幾つかを紹介していきたいと思います。

 先ずは、「染付 獅子文 蓋物」の紹介となります。

 これは、昭和52(1976)年に(今から46年前に)買ったものです。私が古伊万里第1号の「伊万里 染付 草花文 油壺」を買ったのが昭和49(1973)年(今から49年前)のことですから、その油壺を買ってから3年後ということになります。古伊万里のコレクションを始めてからも、古陶磁全般の勉強のために、盛んにいろんな古陶磁を買っていたわけですね。

 

 

染付 獅子文 蓋物

 

正面(仮定)

本体と蓋に4頭の獅子が描かれています。

 

 

正面から約90度右に回転させた面

 

 

正面の反対面

本体にはニューが見られます。

 

 

 

正面から左に約90度回転させた面

本体にはニューが見られます。

 

 

本体から蓋を外したところ

本体の口縁内側には釉薬が塗られていません。

 

 

本体を伏せ、蓋を裏返したところ

蓋の口縁の疵は漆で補修されています。

 

 

底部

高台内には「得合如記」と描かれています。

 

 

 本体にニューがあったり、蓋の口縁には疵があったりと、疵物ではありますが、なかなかの精作です。

 中国清朝中頃に景徳鎮で作られたものではないかと思っています。

 

製作年代: 中国清朝中期

生 産  地: 中国・景徳鎮

サ イ ズ : 口径8.5cm  高さ(蓋共)11.4cm  底径4.7cm


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Dr.kさんへ (遅生)
2022-09-28 15:47:48
蓋がピッタリとおさまっています。こういう造りは、日本ではなかなかみられません。さすが中国ですね。
獅子紋の描き方も面白いです。
得合如記の書体も、さすが、中国の陶工、堂々としていますね。
これからどんな品が出てくるか楽しみです。
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遅生さんへ (Dr.K)
2022-09-28 17:00:46
蓋がピッタリと収まっていますよ。
やはり、中国の土は良いんですね。
可塑性に富んでいるので、キッチリと作れるんでしょうね。

獅子の文様も、ちょっと、日本のものとは違うようですよね。

「得合如記」も、流石、漢字を知っていて書いているようですよね。
それに対して、伊万里の陶工は、漢字など知らないで書いていますから、文字にならないことがしばしばですものね。

これから登場させる古陶磁は、教材として集めたものですから、たいしたものではありません(><)
あまり期待しないで、ブログネタということで、ご笑覧ください(^_^)
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Unknown (pada)
2022-09-28 17:48:17
景徳鎮の土はさすが!薄くできていますね。素焼き無しで作るんですから大したものです。padaは磁器は苦手~明治か江戸か見分けがつかづ、磁器に手を出すのは10年程経ってからになりました。
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Dr.Kさまへ (くりまんじゅう)
2022-09-28 17:58:28
『染付 獅子文 蓋物』は口径8.5 高さ11.4㎝とは
写真で感じるより小さいものですね。これは食べ物を
盛るものではなく 床の間などに飾りに置くものでしょうか。

この蓋物もいい形ですが↓にご紹介の『伊万里 染付 草花文 油壺』
は絵もいいし首から肩にかけての なだらかな線がとても好きです。
(知識がないもんで こんな表現しかできません) 

油壺も今回ご紹介の蓋物も どちらもキズが入っており
Kさまが修理されたということですね。好きなものは壊れても捨てず
直して大切に使うとは きっと器も喜んでいます。

恥ずかしいことにNHK『美の壺』から 染付とは
白い地に藍で模様が描かれたものと 最近知りました。
今まで 色がたくさん入ったものが 染付と思っていました。
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padaさんへ (Dr.K)
2022-09-28 18:35:19
景徳鎮の土は違いますよね。
耐火度も高く、可塑性にも富んでいましたから、とても、伊万里はかなわなかったですよね。
その欠点を素焼きの技法の発明などで凌いだのでしょうけれど、その分、コストがかかったりして、輸出では、結局は、また、景徳鎮に負けてしまいますね(~_~;)

私の場合は、世界に通用する陶磁器は、やはり、磁器なのだろうと思い、敢えて、難しい、磁器を中心に勉強を始めました。
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くりまんじゅうさんへ (Dr.K)
2022-09-28 18:58:48
そうですね。これ、小さいですね。写真と同じ大きさくらいです。「蓋物」と表示しないで「小蓋物」と表示したほうが分かり易かったかもしれませんね(~_~;)

この器の用途が何だったのかは、分かりません。飾り用というよりは食器だったのではないかと思っています。

私の古伊万里コレクション第1号の油壺は、なかなか魅力的でしょう(^-^*)
この油壺に魅せられて、古伊万里のコレクションをするようになりました。
この油壺が、私の古伊万里コレクションの原点なんです(^-^*)

この油壺も疵物ですよね。でも、これを手に入れて、疵をそれほど気にならなくなりました。
疵は補修すればいいのではないかと思うようにもなったわけです。
また、私の場合は、古伊万里は鑑賞用にコレクションしていますので、目立たないように補修すればいいのではないかと思っています。
なお、この蓋物には疵があるわけですが、見た目には目立たないニューは、鑑賞にはさして支障がありませんので、私は、この蓋物に対しては何ら手を加えておりません。

『美の壺』をご覧になってるんですね。
勉強家ですね(^_^)
これからも、どんどん勉強してください(^-^*)
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Unknown (ころすけ)
2022-09-28 20:24:30
青華獅子文蓋物ですか、確かに獅子は伊万里のモノと違いちょっと怖めな印象ですね。古伊万里の勉強とはいえ色々と集められたのですね。
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ころすけさんへ (Dr.K)
2022-09-29 16:51:42
あっ、そうそう、これは、中国のものでしたね(^_^)
中国のものは、「染付」ではなく「青華」と言いましたよね(~_~;)
すっかり、中国のものからはご無沙汰していますので、言葉も忘れてしまいました(><)

この蓋物を買った頃は、まだ、コレクションの対象を「古伊万里」に限定していなかったかもしれません。
だんだんと、なんとなく、「古伊万里」に限定していったような気がします。
そんな経過がありますのです、今でも、「古伊万里」以外にも浮気をすることがあります(笑)。
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