今回は、昨日の古美術品交換会で競り落としてきた「金襴手 花束文 大皿(大鉢?)」の紹介です。
最近では、古伊万里の人気が無いようです。特に、大きな物は、飾ったり保管したりするためのスペースを必要とするためか、殊更に人気がないようです。江戸後期の大皿などは、その顕著な例でしょうか。
私は、もともと、江戸後期のものにそれほど興味がなかったことに加え、最近では、やはり、大きな物は、保管するためのスペースに困るので、江戸後期の大きな物は極力買わないようにしていたところです。
ところが、昨日は、上手の、なかなか見所のある大皿(かなりの深みがありますので大鉢としたほうがいいのかもしれませんが、、)が登場してきましたので、ついつい、競り落としてしまいました(~_~;) ホント、これからの保管に困るんですよね(~_~;)
ということで、昨日、手に入れました「金襴手 花束文 大皿(大鉢?)」というものは、次のようなものです。
金襴手 花束文 大皿(大鉢?)
立面の正面(仮定)
牡丹が描かれた面
立面の正面から右に120度回転させた立面
菊が描かれた面
立面の正面から左に120度回転させた立面
紫陽花が描かれた面
見込み面
この大皿(大鉢?)は、比較的に薄作りで、造形は厳しく、大きな割にはそれ程の重さを感じさせません。
全体が5角形に作られ、口縁の先端が垂直に立ち上がり、口縁は輪花となっています。
造形的に、全体を5角形にしたり、口縁の先端を垂直に立ち上げたり、口縁を輪花とするなど、厳しく、また手が混んでいるわけですが、それ以上に、見込み面いっぱいに煩雑なほどに文様が描かれ、手が混み過ぎた感があり、見ていると息が詰まります。ただ、わずかに、中心部に若干の余白を置くことで、息詰まり感を解消させています(~_~;)
見込み面の中心部の拡大
若干の余白を置くことで、息詰まり感を解消させています。
見込み面周辺部の拡大(その1)
菊が描かれた面
見込み面周辺部の拡大(その2)
菊(?)が描かれた面
見込み面周辺部の拡大(その3)
花(何の花か不明)が描かれた面
見込み面周辺部の拡大(その4)
菊(?)が描かれた面
見込み面周辺部の拡大(その5)
椿(?)が描かれた面
見込み面周辺部の拡大(その6)
羊歯が描かれた面
口縁分の拡大
口縁の先端が垂直に立ち上がっています。
底面
牡丹が描かれた外側面
菊が描かれた外側面
紫陽花が描かれた外側面
口縁付近の外側面
口縁の外周部分にまでビッシリと文様を描いています。
高台付近の拡大
高台の外周部分やその付近にまでビッシリと文様を描いています。
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代後期
サ イ ズ : 口径35.7cm 高さ10.5cm 底径18.7cm