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Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

南京赤絵 草花文 小壺

2023年12月01日 15時30分13秒 | その他の古陶磁

 今回は、「南京赤絵 草花文 小壺」の紹介です。

 これは、平成6年に(今から29年前に)、地元の古美術店で購入したものです。

 もう、この頃では、古伊万里以外のものは買わなくなってきていたと思うのですが、たまには、このような、古伊万里以外のものも買っていたようです。

 もっとも、この頃になりますと、田舎の古美術店には、見るべき古伊万里が登場してこなくなりましたので、長年お付き合いしている古美術店に対する義理買いの意味も込めての購入だったのではないかと思います。

 といいますのは、時々、その古美術店にはお邪魔をし、お茶などご馳走になりまがら雑談を交わしているわけですが、そうしていますと、「たまには、何か買ってあげないといけないな~」と思うようになるわけで、そのようなことから義理買いとなるわけですね。

 ところで、この小壺には、口部に大きな疵があり、その部分には下手な補修が施されています。また、この小壺にちょうど合う大きさの牙蓋が付けられていて、茶入に見立てられいます。牙蓋は、何処かから、既製の牙蓋を探し出してきて付けたのでしょう。

 この小壺、無疵ならば結構なお値段となるわけですが、見てのとおりの疵物ですから、それなりのお値段なわけで、その程度のお値段なら義理買いしてもいいかなと思い、購入におよんだものです。

 その際、古美術店の店主が、「これは南京赤絵だと思います」と言っていたものですから、この小壺の名称は「南京赤絵」としました。また、それに伴い、生産地は「中国・景徳鎮」と、製作年代は「中国・明末~清初」としました。

 例によって、購入後、この小壺につきましても、さっぱり調べもせず、押入れに入れっぱなしにしていたものを、急きょ、今回、ブログで紹介しようと思いたったものです。

 したがいまして、この小壺につきましての名称、生産地、製作年代につきましては、私の独断と偏見によるものですので、この私の独断と偏見による見解と異なるご意見などございましたら、どしどしお寄せいただければ嬉しいです(^-^*)

 

 

 

南京赤絵 草花文 小壺

 

正面(仮定)

牙蓋を付け、茶入れに見立てています。

 

 

 

正面から左に90度回転させた面

口部に疵があり、そこには下手な補修が施されています。

 

 

 

正面の反対面

 

 

正面から右に90度回転させた面

 

 

 

 

牙蓋を外した正面

 

 

 

高台面

 

 

 

口部の疵部分と牙蓋の疵部分の拡大写真

牙蓋には疵が見られますが、故意に、象牙の疵の部分を利用して

牙蓋を作ることがあるようです。

この場合は、口部の疵部分に合わせて、わざわざ、疵の見える

牙蓋を探し出してきたのかもしれません。

 

 

 

口部の疵部分の拡大写真

下手な補修が施されています。

 

 

 

生 産 地 : 中国・景徳鎮

製作年代: 中国・明末~清初

サ イ ズ : 口径3.2cm 胴径7.1cm 底径3.8cm 高さ(牙蓋を除く)9.0cm