今回は、「伊万里 染付 岩に牡丹文大皿」の紹介です。
この皿は、昭和57年に(今から38年前に)買ったものです。
なお、ここで、この皿を「大皿」とはしましたが、口径が24.5cmしかありません。ですので、これが「大皿」と言えるかどうかは疑問ですが、買った当座は「大皿」と認識していましたので、当時の認識を尊重し、そのまま「大皿」としました。口径が30cm以上(尺以上)あれば、文句なしに「大皿」と言えるのでしょうけれど、、、。
ところで、この「大皿」の特徴は、見込み面いっぱいに描かれた文様にあります。
普通、見込み面に二重圏線が施された場合は、主文様は二重圏線の内側のみに描かれ、二重圏線が額縁の役割を果たして主文様を引き締めるわけですが、この「大皿」の場合は、主文様は二重圏線をはみ出し、器面いっぱいに描かれているんです。岩と牡丹の主文様が、いかにも元気よく、元気余って、額縁である二重圏線を突き破って器面いっぱいに広がっている感じを見る者に与えます(^_^)
江戸後期の、どうということもない皿ではありますが、そんな所を気に入って購入に及んだものです。
表面
裏面
製作年代: 江戸時代後期
サ イ ズ: 口径;24.5cm 高さ;3.7cm 高台径;15.9cm