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Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

伊万里 色絵 牡丹蝶文輪花形中皿

2020年10月04日 15時04分23秒 | 古伊万里

 今回は、「伊万里 色絵 牡丹蝶文輪花形中皿」の紹介です。

 これは、昭和56年に(今から39年前に)、田舎の骨董屋から買ってきたものです。

 どうということもない色絵の皿で、しかも、口縁には1cmほどの傷まであります(傷には、下手な補修がしてあります)。

 でも、買ってきた当時は、伊万里の色絵の物はなかなか市場に出てきませんでしたので、参考品として買ったわけですね。

 それでも、値段的には、今よりも高かったような気がします(__;)

 

 

表面

口縁の12時の方角に1cmほどのソゲ傷があります。

 

 

表面の中心部の拡大

この写真を撮っていて、初めて、牡丹の花の葉っぱの部分が、印判のようなものを使用して描かれていることに気付きました。

製作工程を少しでも簡略化し、いくらかでもコストを下げようと努力していたんですね(^_^;

 

 

裏面

 

 

製作年代: 江戸時代後期

サ   イズ: 口径;21.5cm  高さ;3.5cm  高台径;11.4cm

 

 


追記(令和2年10月5日)

 この記事をアップしてから1日が過ぎ、再度、じっくりとこの皿を見つめていましたら、次のようなことが浮かんできました。

 これは、確かに、美術的に観れば、どうということのない、つまらない皿ではありますが、これが作られた当時は、高級品であったでしょうし、その時は、多くの方々からは、歓呼の声で迎えられたのだろうと思うんです。そして、江戸後末期の人々の食卓を、豪華に豊かに彩ったのであろうと思うんです。

 そうであれば、この皿は、江戸後末期の人々の食生活を豊に彩り、生活に潤いを与えてきたのであろうと思うのです。そうした観点からみれば、立派に貢献してきたのでしょうし、長い間お疲れ様でした、とお礼を言いたくなるのです(^-^*)