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Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

伊万里 色絵 文字入り小皿(5客組)

2020年10月05日 13時29分13秒 | 古伊万里

 今回は、「伊万里 色絵 文字入り小皿(5客組)」の紹介です。

 文字は、昔は、丸い所に書かれている場合は、左周りで読んだのでしょうから、「林実店」と読むのでしょうか。

 「┐(カギ)サ」という屋号を持つ、「林実(はやしまこと?)店」というお店を営むご主人が、有田に特注して作らせたものでしょう。

 裏面高台内には、「富貴長春」銘が入っています。「富貴長春」という銘は、古伊万里にはよく登場してきます。

 ところで、「富貴長春」銘については、「柴田コレクションⅣ」(佐賀県立九州陶磁文化館発行)の巻末に、鈴田由紀夫氏(現:九州陶磁文化館館長)が、「17世紀末から19世紀中葉の銘款と見込み文様」という記事を書いていますが、その中にも登場してきます。

 その記事によりますと、「富貴長春」銘は、1690年代~1780年代にかけて使用されていたとのことです。かなりの長期間にわたって使われていたわけですね。ちょうど、江戸時代中期の全期間にわたって使われていたことになります。

 

 

表面(5客組)

 

 

裏面(5客組)

 

 

表面(代表の1枚)

 

 

裏面(代表の1枚)

 

 

製作年代: 江戸時代中期

サ イ ズ : 口径;11.7cm  高台径;6.8cm