今回は、「伊万里 染錦 牡丹太湖石文豆皿(5客組)」の紹介です。
この豆皿は、昭和57年の2月に購入しています。
前回紹介した「伊万里 染錦 牡丹文変形皿(1対)」は、昭和56年の12月に購入していますので、前回紹介した「伊万里 染錦 牡丹文変形皿(1対)」を購入してから2ヶ月後に購入したことになります。
「伊万里 染錦 牡丹文変形皿(1対)」を買った時点では、江戸中期の良い赤絵を買えたな~と、一人、ほくそ笑んだんですが、しばらく眺めているうちに、「これは、どうも、江戸中期は中期でも、中期の終わり頃のものではないのかな~」と思うようになってきたんです。というのも、「伊万里 染錦 牡丹文変形皿(1対)」に使用されている赤の色がベタッとして厚く塗られているからです。典型的な江戸中期の赤は、もっと薄塗りなのではないかと思うようになってきたからです。
それで、赤がもっと薄塗りになっているものが欲しいな~と思っていた矢先、この「伊万里 染錦 牡丹太湖石文豆皿(5客組)」に出会ったものですから、すかさず購入に及んだわけです(^_^)
伊万里の色絵の赤には、いろんな種類の赤があるんですよね。時代によって、また、製品が上手か下手かによって、使用している赤の色が違うんですよね。
この「伊万里 染錦 牡丹太湖石文豆皿(5客組)」に使用されている赤は、典型的な江戸中期の赤で、しかも、まぁまぁ上手の作品に使用されている赤なのかな~と思って購入したわけです。
古伊万里の時代鑑定には、なかなか難しいものがありますが、どんな赤色が使用されているかを見分けることによって、概ねの時代鑑定が出来るように思います。
表面(5客組)
下の右の豆皿は、真っ二つに割れていまます。
裏面(5客組)
下の右の豆皿が真っ二つに割れていることは表面の写真からでも分かりますが、裏面の写真からはよりハッキリと分かります。
表面(代表の1枚)
裏面(代表の1枚)
製作年代: 江戸時代中期
サ イ ズ : 口径;10.1cm 高さ;2.4cm 高台径;5.5cm