和歌山県立博物館のロビーに触れる展示があります。
文化庁の文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業で作製されました。
ユニバーサルデザインで目の不自由な方にも展示作品に触れていただけますよう
レプリカを作製して展示されています。
和歌山工業高校の産業デザイン科の生徒さんが
三次元レーザー測量にて立体計測したデータをコンピュータ上で統合し
立体プリンターでABS樹脂を成形し着色して製作していただいています。

もちろん書画資料は点字で作成されています。

質感や重量は再現することはできていませんが、視覚中心になってしまう展示ですが
このように触れる展示は貴重なものです。

また健常者にとっても、ガラスのケースに押し込められた展示ではなく
一つ一つの皺も再現され、触覚で感じることもより身近に文化財を感じ
新たな発見もあると思います。
バリアフリーとともに新たな展示のあり方として評価したいです。


