あのうの幸せトンボ

日々の何気ない出来ごとを、思いつくままに……。

あぁ ツバメ

2013-05-17 20:46:11 | 日記
今年もわが家へツバメが帰って来た。

毎年、複数羽生まれるツバメの中で、わが家へご帰還あそばす
1羽のツバメを、どうやって決めるのかしら?

親が決めるのか?それとも「あみだくじ」を引いて当たった1羽が
生まれた家へ帰る権利を取得するのか?
なんて勝手な想像を巡らせていたら、帰って来たツバメが早々に
お相手を見つけて、門の梁にツバメ用に打ち付けてある板の上へ
こんもりとした巣を造った。

実は昨年の巣が残っていたので、そこへ住み着くのかと思っていたら
さにあらず、隣へ昨年のより立派なものを造ったのである。
見ているとツバメにも几帳面な性格や大雑把な性格があるようで、
昨年のそれは造り方もいい加減で、巣板からの積み上げ方も浅く、
上部も揃っていなくて泥の中から藁が出て、斜めになっていた。

これでは気に入らないわ…と思っていたら、驚くなかれ第二弾のツバメが
また、帰って来たのである。
今まで1組しか帰って来た事がないのに、他で巣を造る場所が見つからなかったの
だろうか?
今度はどこへ巣を造るのか見ていたら、昨年の巣を丹念に補修し始めた。
やはり、このツバメもお気に召さなかったらしい。
泥を運んで浅い巣の上へ丹念に積み始め、「新築そっくりさん」を造った。

そのうちに先着ツバメに赤ちゃんが生まれ、親鳥が餌を運ぶ度に
巣から黄色いくちばしが二つ見えて、子供の成長ぶりを見るのを毎日
楽しみにしていたのであるが…。

ところが、夕方に帰宅したら巣の中がいやに静まり返っている。
いつもなら、親鳥を待って巣から黄色いくちばしが見えるのだが
何か変。

夜、主人曰く「巣の下に羽が落ちていたから、蛇にでも襲われたのかもしれんなぁ…」
「えっえー」私、思わず絶句。
可哀そうに…。助けてあげることも出来なくて…。

主人が、今夜、もう一度、門の所へ見に行ったら1メートル程の蛇がいたので
追い払ったとのこと。

「もう二度と来るな!」と蛇に言いたい気持。

”弱肉強食”
これが自然の摂理かと思いながらも、どうすることも出来なくて
傍観者でしかない人間のはかなさを思ったのであります。

合掌