このところ嫌な咳が続いてます。
何か胸が詰まる感じがして、ふとした拍子に喉の奥あたりからむせてしまいます。
先週の検診では血液も胸の写真も変わりなしだったので、まあ持病の悪化というわけではないと思いますがそれなら何なの?という感じです。
先生は「空気も乾燥してるし花粉もボチボチ飛び始めてるから」とステロイドの点鼻薬を処方してくれました。
私にはもともと花粉症は全く無かったのですが、40代の頃に3年間の徳之島勤務から帰った途端に突然発症しました。
恐らく杉が全く無い島で過ごしたことで私の免疫は花粉を認識できなくなっており、久々に体に入り込んできた花粉を病原体と勘違いして総攻撃したのだと思います。
アレルギーは一度発症するとそのプロセスが記憶されるので同じ状況では同じことが繰り返され、ずっと付き合って行かないといけない疾患ということになります。
花粉症や膠原病、間質性肺炎の一部など免疫が関係する疾患の治療には、その働きを抑える薬(ステロイド、免疫抑制剤等)で症状をコントロールすることになります。
昔、まだ衛生状態が宜しくなかった頃は花粉症なんて聞いたことがありませんでした。
いろんな病原体がウヨウヨしている環境では、免疫の方も本来の外敵と戦うのに必死で自分の御主人様を攻撃するなんて考えもしなかったのかなと思います。
世界でも街並みや道路、施設がとても清潔と言われる日本ですが、あまりにも行き過ぎた消毒や個人的な薬の使用は逆に体を守ろうとする本来の力を弱めてしまっているのかも知れませんね。