テレビで長島の造形美術展が5年ぶりに開催されていると宣伝してました。
町おこしのために地域の公民館や児童生徒、PTAとかが自然の素材を使ってそれぞれが立派な像を作って訪れた人たちに見てもらおうという催しです。
朝になって相方さんに「遠いけどどうする?」と聞くと結構乗り気だったので準備をする。
長島と言えば「あの大陸市場食堂」の海鮮丼事件。
評判を聞いて祝日に2時間もかけて到着したのに、なんとまさかの臨時休業。
入口のガラスに映る呆然とした相方さんの姿が思い出されます。
なので今回はリベンジでもあるのです。
開店が11時だから家を8時過ぎに出発すれば途中で道の駅とかに寄っても余裕で開店前に着けるはず。
車中泊の練習で今日こそはモコ助も乗せて行き食事中は車でお留守番の練習をさせようと思ったのですがまさかの夏日予報だったのでやめときました。
さあ、清々しい空気、田んぼの朝もやの中を車は順調に進みます。
途中で野菜やお菓子を買ったりお茶なんかしながら走ったのに、長島に上陸した段階でまだ30分も余裕があったのでいつもの「だんだん市場」に寄る。
魚や野菜をかったりしていると、ちょうどいい時間になったので目指すは大陸市場食堂。
近づくにつれて前を走る車が増えてきた。
「まさか、この車が全部、同じ食堂を目指してたりして・・ふふ・・」と笑ったのですが、結局そのまさかだったりしたのであります。
店の前に集結する開店を待つ人々の群れ。
え~まじか?と小さな悲鳴をあげながら、やっと駐車場の空きを探して食堂の入口に着いた時にはすでに開店しており最初の20組が店内に案内され、無情にも扉は再び閉じられていたのでありました。
相方さんが順番待ちの伝票に名前を記入するも前にはまだ20組近くが待っています。
オジサンは前にも書いた通り、並ぶのが得意ではありません。
128円の卵を求めてスーパーに並ぶせいぜい10分が限度なのですが、この状況は恐らくあと1時間くらいは待ちなのでしょうか・・・。
「ま、今回はあきらめて次の機会に・・」と一瞬心の中で思ったオジサンでしたが、相方さんの瞳の中に「今回こそは!」という強い意志を感じ取ったので頑張って待つことにいたしました。
夏日の陽気の中でスマホゲームをしたり、空を見たり、海を見つめたり・・
磯の白砂に我泣きぬれて蟹 とたわむれてみたり・・なあんて約1時間。
入口で元気に手招きする相方さんに気が付いてやっと店の中にはいることができました。
綺麗な店内は賑やかで、あちこちのテーブルに新鮮なお魚料理がズラリと並んでいます。
さっそく海鮮丼を注文しようと思ったのですが、メニューを見ていた相方さんが「この定食は刺身もいっぱいであら煮やデザートも付いてて美味しそうだなあ・・」なんて言うので、人の言うことにすぐ左右されるオジサンはあれだけ「海鮮丼!」と言ってたのに直前に「この定食をくださいな」と注文してしまった。
でももうどっちがどうではなく、魚の新鮮なこと・・
刺身もコリコリと甘く、あら煮も骨まで柔らかくて全部食べられる。
まあ目の前の漁港に今朝水揚げされたお魚がそのまま刺身になってでてくるわけですからねぇ。
それは遠方からはるばるやって来て、並んでまでも食べたいわけですな。
さあ、目的は達したので・・
違う、違う・・今日は長島造形美術展を見に来たのでした。
会場に向かう途中には最近youtubeなんかで良く紹介されている「空中展望トイレ」なるものがあるので寄ってみる。
ここはトイレの壁が全面ガラス張りで眼下に拡がる雄大な景色をみながら爽快に用を足すことができるのであります。
さて15分くらいして会場に到着。
なんか毎年作品のレベルが上がってきている感じです。
へ~凄いなあって呟いてしまうような作品ばかり。
毎年作るとなると手慣れてくるのかもしれないけれど、新しく引っ越してきた人たちは地域やPTAの一員としていきなり作ることになるなんて大変かもしれないなあ。
これを見に遠いところから観光客がやってくるので、本来の町おこしの効果は十分あったのではとおもうオジサンである。