東京新聞の記事から。
東京都では、スクールカウンセラーを臨時職員として雇用している。スクールカウンセラーは毎年応募者の中から選考されて、臨時職員として採用されるのが原則となっているようだ。しかし、毎年選考され、一年で変わってしまうのでは、相談業務に支障が出て来るというので、何度か更新できるという措置が講じられたようだ。その措置には回数制限があり、それが問題として報じられているのだ。
政府や自治体は何か事あるごとに、心のケアーという言葉を出して来て、カウンセラーを派遣するという。しかし、そのカウンセラーは、任期が一年で終わってしまうようなとても不安定な危く、カウンセラー自身が家族を待って維持できる、そんな職場は確保されていないのが実情なのだ。
使えない職員を雇ってしまい辞めさせたくても辞めさせられないという問題はある。しかし、それは本の一部であり、そんな例外的なことを恐れて、正規の職場を創設しないのは甚だ問題だと思う。カウンセラーを充実して行くためには継続的な研修が欠かせない。確かに、臨床心理士には資格を維持するために、研修等が義務付けられている。それに安易に便乗し、依存して、それで済まそうとする姿勢は見過ごせない。
コンビニで、新聞各紙のトップ記事を眺めて、思わず買ってしまったが、記事は都知事選にまつわるトピックに過ぎなく、物足りないものだった。カウンセラーの問題は根が深いので、きちんとシリーズものにして取り上げて欲しいものだ。
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