ストーカー殺人等が起こると、良く事前に被害者が警察に何度も訪れていたというニュースが舞い込んでくる。被害者はストーカー被害を受けると、警察に相談する。警察はストーカー防止法に従って、監督や指導を行う。そして、その指導に従わない場合は、裁判所の命令に従ってストーカーの行動を規制するという手段を講じることになるが、警察の指導が裏目に出てストーカーが暴挙に出て、大きな事件へと発展している。
ストーカーは最初からストーカーなのではなく、被害者との関係性の中で、暴行がエスカレートし、被害者が逃げ、ストーカーが追いかけるようになるわけだが、多くのストーカーは自分の何が被害者を刺激し、被害者から拒否されることになっているかということが全く分かっていない。ストーカーに見えるのは、こんなに自分が相手のことを思っているのに、自分を受け入れてくれない相手への怒り、憎しみだけで、相手のことが全く見えていないということなのだ。そこに第三者が介入すると、「相手は気持ちはあるのに、周りが引き離そうとしている。」などと、被害感を強め、いっそう意固地になる。
ストーカー犯罪の防止に必要なことは、ストーカーをストーカー被害者から引き離すだけではなく、ストーカー被害者へのケアーと同時に、ストーカーへの心のケアーなのではないでしょうか?まあ、心のケアーと言っても、どれだけ有効なできるのか、甚だ疑問だが、それでも、やらないよりやった方が良いだろう。そして、事例を積み重ねて研究していけば、ストーカーへの対応の仕方も見えてくるような気がしてならない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます