メールホルダーを整理していたら、不審なメールが数通入っているのを発見した。怪しいメールを見かけたら、即削除するのが鉄則なのだがと思いながらも、興味津々で、開けてみた。内容を要約すると、「あなたのパソコンをハッキングしました。あなたのパソコンは私の監視下にあり、見ているサイト、メールのやり取りを全部把握している。ウェブカメラを使って盗撮もし、保存もしている。ばら撒かれたくなかったら、金を振り込むこと!」というようなものだった。まあ、よくある手口だ。
ウェブカメラを外部から勝手に操作し、画像を録画できるのだろうか?私の技術ではやろうと思っても、到底無理な話だ。しかし、能力の高いハッカーならばできないことではない。ウェブカメラの電源のオンオフは手動ではない。プログラム上で動いていて、プログラムに直接アクセスすることができれば、できないことではないだろう。パソコンの電源さえ入れられれば、後は外部から操作可能なのだ。今は何でも遠隔操作できる仕組みが組み込まれている。テレビも、洗濯機も、炊飯器も、エアコンも操作できる。非常に便利な世の中になったもんだ。しかし、その裏側には思いもよらぬ危険が潜んでいるのだ。このパソコンも例外ではない。
では、私たちはこれらの事態にどう対処して行ったら良いのだろうか?盗撮されたくなかったら、ウェブカメラの付いていないパソコンを買って、ウェブカメラは外付けにして、使う時だけ接続するようにすれば良い。しかし、今販売されているノートパソコンのほとんどがウェブカメラを内蔵している。パソコンを作っている人たちは、外部操作で、ウェブカメラを使って盗撮するなどという着想はしないのだろう。
外部から悪意ある第三者によって、外部からウェブカメラを使って盗撮されるなんて不愉快だと思う。では、どうする?答えは簡単!ウェブカメラを黒のテープを使って覆う。これが一番安全かつ安価な方法なのだ。黒いテープを剥がすことなど、どんなパソコンの天才でも、外部からの操作では絶対にできないからだ。こんなこと考え付く俺は「天才」なのかも知れない。