朝、天気は良好。
どうやら今日は知床峠に挑む日のようだ。峠の入口になるウトロまでは約30キロあるが、丁度いいウォーミングアップだ。
私とI君が先に出発するが、5キロも進まないうちにAさんのバイクに追い付かれる。彼女は軽快に走り去って行った。
オシンコシンの滝で彼女に追い付くかと思ったが、すでにAさんは居なかった。やはりバイクは速い。
たまにはまともな観光写真。
Aさんの代わりに猫が居ました。売店の人達に可愛がられています。
ウトロの道の駅で小休止を取り、いよいよ知床に挑戦です。
入口に差し掛かると、遥か上に道路が付いているのが見えます。標高740mまで上らなければなりません。坂を上り始めると、すぐにその日の自分の調子が分かります。あんまり良い状態ではありません。昨日冷たいオホーツクで泳いだのがいけないのか、単なる疲労の蓄積なのか、足が重く、思うように前に進みません。
私はあえて重めのギアを選択し、なるべく短時間で上るという作戦にしました。前半こそ無難なペースですが、中盤からいきなり疲労感が襲ってきます。激坂上りギアにしても回転が上がりません。体中から汗が噴き出し、腕からポタポタと滴り、腕の真下のフロントバックには汗溜りが出来てきます。
後半、ペースはますます落ち、さらにお尻が痛くて仕方なくなります。この次が頂上かと思っても、さらに道は上って行きます。自分に無休憩で頂上にたどり着くことを課したので、立ち止まることはできません。ゆっくりでもひたすらペダルを漕ぎます。
登り始めて二時間、ついに峠のパーキングに着きました。二時間ぶりの休憩です。ポルシェボクスターのお兄さんが私とI君を褒め称えてくれます。
ついにやりました、達成感は最高です。
I君と同じA県から来たお兄さん、ボクスターで北海道を走るのが念願だったそうです。
世界遺産だけあって、パーキングには自販機すらありません。ポルシェのお兄さんには水まで頂きました。あの水の味は忘れません。
羅臼岳、霧がかかっていることが多いらしい。この十五分後には霧が発生。
上ったら下ります。今度はメチャメチャスピードが出て、ひたすら下ります。風が体に当たると恐ろしく寒いので、下りにウインドブレーカーは必需品です。
羅臼が近づくと、熊の湯があります。
めちゃめちゃ熱いです、マジで入れません。地元の漁師さんにはこれが丁度良いそうです。
ふと気付くと、丁度いい長さのサクションホースが転がっています。なるほど、これを冷水の配管出口に直結すれば湯がぬるくなる筈だ。ジャバジャバと水を入れ、ようやく入れる熱さになりました。そこへ子連れのお父さんが入って来ました。幸い、私達のおかげで子供でも入れる温度になっています。
着替えて自転車に戻る橋の上で、二人の男性とすれ違いました。どう見てもバリバリの漁師さんです。
「誰だ、こんなにぬるくしやがって!入れねぇじゃねえか!」
と言いそうな・・・。
ごめんなさい、悪いのは私です。
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