どんぴ帳

チョモランマな内容

知床アタック

2007-08-25 18:33:13 | 北海道一周!

 朝、天気は良好。
 どうやら今日は知床峠に挑む日のようだ。峠の入口になるウトロまでは約30キロあるが、丁度いいウォーミングアップだ。
 私とI君が先に出発するが、5キロも進まないうちにAさんのバイクに追い付かれる。彼女は軽快に走り去って行った。
 オシンコシンの滝で彼女に追い付くかと思ったが、すでにAさんは居なかった。やはりバイクは速い。

たまにはまともな観光写真。

Aさんの代わりに猫が居ました。売店の人達に可愛がられています。

 ウトロの道の駅で小休止を取り、いよいよ知床に挑戦です。
 入口に差し掛かると、遥か上に道路が付いているのが見えます。標高740mまで上らなければなりません。坂を上り始めると、すぐにその日の自分の調子が分かります。あんまり良い状態ではありません。昨日冷たいオホーツクで泳いだのがいけないのか、単なる疲労の蓄積なのか、足が重く、思うように前に進みません。
 私はあえて重めのギアを選択し、なるべく短時間で上るという作戦にしました。前半こそ無難なペースですが、中盤からいきなり疲労感が襲ってきます。激坂上りギアにしても回転が上がりません。体中から汗が噴き出し、腕からポタポタと滴り、腕の真下のフロントバックには汗溜りが出来てきます。
 後半、ペースはますます落ち、さらにお尻が痛くて仕方なくなります。この次が頂上かと思っても、さらに道は上って行きます。自分に無休憩で頂上にたどり着くことを課したので、立ち止まることはできません。ゆっくりでもひたすらペダルを漕ぎます。
 登り始めて二時間、ついに峠のパーキングに着きました。二時間ぶりの休憩です。ポルシェボクスターのお兄さんが私とI君を褒め称えてくれます。



ついにやりました、達成感は最高です。

I君と同じA県から来たお兄さん、ボクスターで北海道を走るのが念願だったそうです。
 世界遺産だけあって、パーキングには自販機すらありません。ポルシェのお兄さんには水まで頂きました。あの水の味は忘れません。

羅臼岳、霧がかかっていることが多いらしい。この十五分後には霧が発生。
 上ったら下ります。今度はメチャメチャスピードが出て、ひたすら下ります。風が体に当たると恐ろしく寒いので、下りにウインドブレーカーは必需品です。

 羅臼が近づくと、熊の湯があります。

めちゃめちゃ熱いです、マジで入れません。地元の漁師さんにはこれが丁度良いそうです。
 ふと気付くと、丁度いい長さのサクションホースが転がっています。なるほど、これを冷水の配管出口に直結すれば湯がぬるくなる筈だ。ジャバジャバと水を入れ、ようやく入れる熱さになりました。そこへ子連れのお父さんが入って来ました。幸い、私達のおかげで子供でも入れる温度になっています。
 着替えて自転車に戻る橋の上で、二人の男性とすれ違いました。どう見てもバリバリの漁師さんです。
「誰だ、こんなにぬるくしやがって!入れねぇじゃねえか!」
 と言いそうな・・・。
 ごめんなさい、悪いのは私です。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿