どんぴ帳

チョモランマな内容

はくりんちゅ(画像編25)

2008-08-14 21:37:57 | 剥離人


水処理ユニット『WRS-1440』
 後藤は寒い中、一日中、黙々と作業をしてくれます。


バキューム装置からの排水
 我々は、「嘔吐するバキュームフェラ子ちゃん」と呼んでいます。


やさしい後藤によるフェラ子ちゃんへの介助(笑)
 手前の水色の樹脂製柄杓は、後藤の大切(?)な仕事道具。


このドドメ色の汚水を、


反応槽で中和しつつPAC(ポリ塩化アルミニウム)を投入
 左側の透明な樹脂パイプの中に、pH電極(酸性・アルカリ性を計測)があります。


凝集槽で攪拌しながらポリマー(高分子凝集剤)を投入


ドドメ色の粒子が、目に見える大きさになります。


そして沈殿槽で沈殿
 越流した上澄みは、油分除去フィルターを通し、砂ろ過・活性炭吸着塔を通過すると…


透明で、下水道の放流基準を満たした『ろ過水』の完成
 このお水は、ノッチタンクに送られ、再び剥離作業に使われます。
 東正産業の新谷によると、
「飲めますよ」
 とのことだが、TDS(総溶解性蒸発残留物)が上水道の基準を満たしていないのと、精神的な嫌悪感の問題で、喉が渇いても飲めませんでした。

 さて、凝集沈殿されたドドメ色ご一行様は、汚泥引き抜きポンプと汚泥打ち込みポンプを経由して、以下の機械に案内されます。

フィルタープレス(脱水機)
 日本酒を絞るのにも使われています。いつかこの機械で日本酒を絞って呑みたいと思います。(1ミリも思いません)


フィルターを開板
 中には、汚泥ケーキが出来上がっています。
 そして似ています、ヤ○ザキパンの『ラ○チパック』に!


樹脂製のヘラを使い、汚泥ケーキを剥落させます。
 ケーキがしっかりと出来ていると、一枚の板になって落下します。


全13枚のフィルターを開板


汚泥貯留槽
 名前は立派だが、単なる鉄製の箱。キャスターが付いていて引きずり出せます。
 フィルターを全て開くと、この位の汚泥が出て来ます。

 最終的な産業廃棄物は、

この塗膜片と、


汚泥ケーキのみです。


結果的には、2,000m2の塗装を剥がしても、産業廃棄物はこの程度。
 これがウォータージェット工法の最大のメリットです。



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2 コメント

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みなさん (カミヤミ)
2008-08-15 18:41:15
剥離仕事に遣り甲斐とか感じてるよーだし、慣れてきてますよね。B軍基地での仕事が遠い出来事のよーです。あと、どどめ色にしては、薄いですよ。どどめ。
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さすがですね (どんぴ)
2008-08-15 23:31:54
 さすが、数多くのどどめ色を見てきたカミヤミさんですね、恐れ入りました!
 私は個人的には、ピンク色が好きです。
 え?黒いの?それはそれで黒ビールの様な苦味があって、味わい深いんじゃないでしょうか…。
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