どんぴ帳

チョモランマな内容

はくりんちゅ(画像編28)

2009-01-15 15:37:01 | 剥離人

 今回は下水処理場のコンクリートをハツっています。


躯体(構造物)の上の風景
 どこの古い下水処理場に行っても、こんな景色です。アルミ手摺の内側が『池』になっています。
 R社の前職(笑)では、このアルミ手摺も販売していました。


アルミ手摺の中
 最初沈殿池(さいしょちんでんち)です。一番最初に、皆さんの流した汚水が流れ込む池です。見た目よりも非常に深く、水深は6m前後の処理場が多いです。


越流堰
 最初沈殿池では、汚物やゴミを沈降させ、上澄みを次の池に流します。
 池の中の細い水路は、躯体とは別に製作され、『PCトラフ』と言います。
 ギザギザの波板は越流板(えつりゅうばん)と呼ばれ、FRP(繊維強化プラスチック)製で、最近ではこれに銅板(藻の発生を抑制する効果がある)を貼った物が多くなっています。
 
 このPCトラフと越流板も営業マンとして販売していました。確か、土木建築資材の営業マンとしてR社に入ったはずなんだけどなぁ…。


越流堰が接続されている水路
 右側から流れ込んでいるのが、最初沈殿池の上澄みです。この汚水は、次の処理工程である『反応槽』へ送られます。
 反応槽では、好気性微生物により汚水を浄化し、『最終沈殿池(さいしゅうちんでんち)』に送られます。そして綺麗になった上澄みだけが河川へ放流されます。
 気の利いた(笑)下水処理場では、オゾンによる高度処理が行われたり、『塩素混和池(えんそこんわち)』なんてのがあり、塩素で軽く殺菌してから河川へ放流します。


上の水路を躯体の上から見た状態
 水路には蓋が設置されています。この下水処理場は非常に古いので、コンクリート製の物が多いです。
 新設の下水処理場では、最初沈殿池や反応槽に、FRPやPC(プレストレスト・コンクリート)、アルミ製の蓋が使われ、臭気が拡散するのを防いでいます。

 次は作業画像です。



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