どんぴ帳

チョモランマな内容

雑食王(その30)

2010-08-21 16:16:16 | 何でも食べちゃう

 缶詰とはいつまで食べることが出来るのでしょうか?

 今回はそんな疑問に小さく体当たりをしてみたいと思います。


みかんの缶詰
 盛り上がっています!別に気分のことではありません、缶詰自体が物理的に盛り上がっています。


危険な盛り上がり具合
「ヤバイ、ヤバイよね!」
 なんて言葉は、こういう場合に使いましょう。


缶底
 キャッチコピーは、
「目指せフルーツ界のシュールストレミング!」
 です(笑)


缶底記載の賞味期限
 表示では「2004.12.03」となっています。
 およそ六年弱も賞味期限を越えていますが、果たして食べられるのでしょうか…。


裏面表記
 品名に「みかん・シラップづけ」と記載されています。ちなみに『シロップ』はオランダ語、『シラップ』が英語らしい。
 原産国は中国、輸入販売元はとある国内のメーカーです。

 さて、いよいよ缶詰を開けてみたいと思います。
「・・・」
 開けた瞬間に大変なことになりそうな気もしますが、とりあえず缶に穴を開けてみます。
「フシュぅうううう…」
 缶上面に缶切りをドカンと突き立てると穴が開き、中から何かのガスが噴出します。
「ほう、液体は出ないのか…」
 少し拍子抜けです。
「あとは気合だな」
 盛り上がっている缶上面に無理やり缶切りを押し当て、ギコギコと歪な蓋を切り開きます。
「かなり金属臭がするな」
 中から漂ってくる臭いには、独特の金属臭がしています。


開缶
 何かが違う感じがします…。
「缶の内側って、こんな色だっけ?」
 内側がやたらとグレーに見えます。
「なんかシロップが茶色い気がするよなぁ」
 私の記憶ではフルーツ缶のシロップは、基本的に透明に近いはずです。
「く、食えるのか、これ…」


みかんのアップ
 フラッシュを使用しているのでそれなりの色に見えますが、実際はくすんだ感じです。


透明な器へ
 あり得ない色をしている。
「うぉおお…、なんか物凄くヤバそうな色合いだな…」
 そして漂う金属臭。
「うーん、まずは茶色く変色したシロップを…」
 指先にシロップを付けて、そっと舐めて見ます。
「…なんか気の抜けたような味だな。甘味が飛んでいるし、臭いはやっぱり金属臭だな」
 一瞬、頑張れば食べられるような気持ちになります。
「よっしゃ、食ってみるか!」
 スプーンでみかんを一つすくうと、そっと口の中に運び入れます。
「ん?」
 気のせいか、みかんが軽いような気がします。私は舌と上顎でみかんを潰してみることにしました。
「!!!!!」
 みかんを潰し終わると同時に、私は洗面所へダッシュしました。
「うごぉああああ!」
 猛烈な金属臭が口内に拡がります。口の中の物を全て吐き出すと、水で何度もうがいをします。
「人間の食い物じゃねぇ…」
 洗面ボウルに吐き出した唾が、なぜか黒く変色しています。
「うぉおおお、黒いぞ…、もしかしたら直前に飲んだお茶のタンニンと反応したのか?」
 原因ははっきりしませんが、唾が黒色になったのは事実です。
「ダメだ、食えんなあれは…」
 残念ながらここでギブアップです。


やっぱり無理でした…
 みかん自体はスカスカな食感、シロップは完全に缶自体の金属と反応していて、まるでサビ汁。残念ながら普通の人間には食べられない代物になっていました。

 基本的には膨張した缶詰はほぼ確実に品質が劣化しているので、食べない方が無難だと思われます(笑)
 でもまだあるんだよなぁ、賞味期限切れの缶詰が…。



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