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NPO法人「ドネーションシップわかちあい」事務局ブログです

食べられないのに働けってどういうこと?!

2010-05-23 21:12:18 | 情報・イベント紹介
※湯浅誠さんのメールニュースより


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食べられないのに働けってどういうこと?!

 ~岸和田生活保護事件を考える~
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【日時】2010年6月4日(金)午後6:30開始
【場所】大阪市北区菅原町10-25 
いきいきエイジングセンター3階大ホール(電話06-6311-3255)
http://www.manabi.city.osaka.jp/contents/lll/sisetu/inview.asp?CONTENTNO=8664

【共催団体】
岸和田生活保護裁判を支援する会
生活保護問題対策全国会議
非正規労働者の権利実現全国会議
近畿生活保護支援法律家ネットワーク
賃貸住宅追い出し屋被害対策会議
全国生活保護裁判連絡会
全国クレジット・サラ金問題対策協議会

【参加費】資料代500円(生活保護利用者の方は無料)

「岸和田生活保護事件って何?」
30代後半の男性Aさんは、派遣切りで失職。次の仕事を探したものの、面接に行っても
何度も落とされました。
まともに食事も入浴も出来ない生活に陥ったAさんが、岸和田市に生活保護申請をすると
「稼働能力不活用」で却下。5回も申請し全て却下されました。
「働く能力があるのに、働く努力をしていない。」とのことです。不服審査請求も「真摯な
求職活動をしていない。」と言われ棄却されました。
パンの耳を食べ、ガスは止められ水のシャワーを浴び、財布には数百円で面接に行く交通費
もない。それでもハローワークに通い、求人広告を見ては電話しましたが、30代後半と言
う年齢・中卒と言う学歴・元派遣労働者と言う職歴のAさんは、ただでさえ厳しい雇用情勢
の中では極めて弱い立場です。就職はかなわず、Aさんは自殺すら考えました。
「食べられないのには働けってどういうこと?!」
これはAさんの叫びです。飢え死にしそうになって仕事を探しても見つからない人に「努力が
足りない。」とは、福祉の責任放棄に他なりません。
6回目の申請でやっと生活保護を受給できたAさん。仕事も見つかり、人間らしい生活を取り
戻しました。
でも、5回も却下されたことは許せない。これを許すと、自分と同じ失業者がみんなひどい目
に遭う。そう思ったAさんは、失業者・生活保護受給者に対する偏見を乗り越え、却下決定と
棄却決定の取消を求めて裁判を起こしたのです。

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対談  (作家・反貧困ネットワーク副代表)
雨宮処凜 さん
(野宿者ネットワーク代表)
生田武志 さん
テーマ 食べられないのに働けってどういうこと?!
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<対談者プロフィール〉
○雨宮処凜さん
1975年生まれ。作家。反貧困ネットワーク副代表。労働も生活も不安定さを強いられる

「プレカリアート」について取材,発言を精力的に行っている。日本ジャーナリスト会議賞
を受賞した「生きさせろ!難民化する若者たち」(太田出版),「バンギャル ア ゴーゴー」
など著書多数。

○生田武志さん
1964年生まれ。野宿者ネットワーク代表。同志社大学在学中から大阪釜ヶ崎に通い,
日雇い労働者らの支援活動に関わってきた。各地で学校に出向いて子どもたちに野
宿者問題の授業をしている。著書に,「〈野宿者襲撃〉論」〈人文書院),「ルポ最底辺
~不安定就労と野宿」(ちくま新書)など。

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【集会内容】
・当事者・弁護団からの発言
・雨宮処凜さん,生田武志さんの対談
・連帯の挨拶
大阪クレジットサラ金被害者の会から
賃貸住宅追い出し屋会議被害対策会議から
非正規労働の問題から
・支援の会(木下秀雄大阪市立大学教授)から

【お問い合わせ】
岸和田市の生活保護申請「却下」の取り消しを求める裁判を支援する会
電話 072-438-7734

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