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NPO法人「ドネーションシップわかちあい」事務局ブログです

京都市のアルミ缶禁止条例など

2010-11-03 09:00:14 | 情報・世の中の動き
※野宿者ネットワーク・生田武志さんのサイト↓から
http://www1.odn.ne.jp/~cex38710/thesedays16.htm

■2010/10/24■ 京都市のアルミ缶禁止条例など
山王こどもセンターのアルバイトや単発の授業、講演、原稿書きで食いつないでいる今日この頃ですが、
今年は「史上最高の暑さ」で、しかもここ大坂は「8月の最高気温が一番高い都市」。ようやく秋になって何が楽になったかというと、こどもセンターのバイトだった。夏休みのあいだ、「木造の長屋づくり」の「冷房なし」の中で「9時~6時で」「こどもと遊び続けて休憩は1分も無し」っていうお仕事だったので、仕事が終わったら毎日死にかけていた。その上、部屋に戻って温度計を見ると37℃あったりする。
それが、10日ほど前から部屋の最高温度が30℃を切ったので、ようやくまともな生活ができるようになってきました。
しかし、来週から寒くなるんだとか。大坂にいると、「季節が夏と冬しかない」ですよ。

京都市は、家庭から出された空き缶などを持ち去ることを禁止する条例改正案を提出した。市民が出している空き缶などを、車で根こそぎ持ち去ってしまう業者があること、そして「缶を持ち去る音がうるさい」という苦情が市民から来ているためだ。
しかし、野宿者の多くはアルミ缶やダンボールを集めて売って、生計を立てている。日給1000円とかだが、業者もろとも一緒くたに「禁止」されては、アルミ缶集めをしている野宿者にとっては死活問題になってしまう。
しかし、こうしてアルミ缶集めを禁止する自治体は増え続けている。たとえば、熊本市でも、2007年2月に「資源ごみ持ち去り禁止条例」が市議会に提出され、それに対して「熊本ホームレス自立支援の会」と野宿者が「改正案は、私たちの生命と生活を脅かすものです」と条例反対の署名活動を行なったが、条例は可決された。現在も、箕面市、東京都隅田区などでこうした条例案が検討されている。
確かに、車などを使ってアルミ缶をごっそり持って行く悪質な業者がいて、それについては何らかの対策が必要かもしれない。しかし、ほとんどの野宿者は、周囲に迷惑にならないように気をつかいながらアルミ缶集めをしている。
 9月9日に、「空き缶回収禁止条例」改正案に反対する集会とデモが京都市内で行われ、約80人の野宿者、支援者が参加した。また、10月20日には、京都市役所を囲む「人間の鎖」が350人あまりの参加者によって行なわれた。
ぼくも行くつもりだったが、こどもセンターのバイトが入っていたりして行けなかった。以下は、20日の「人間の鎖」で寄せたアピール。その場で読んでいただいたそうです。

釜ヶ崎を中心に野宿者に関わる活動をしてきましたが、多くの野宿者にとって、アルミ缶集めはずっと、食べていくための最大の手段でした。しかし、その生きて行くための手立てが奪われ続けています。
夜回りで話した一人は、(釜ヶ崎から電車で約50分かかる)富田林市までアルミ缶を集めに行っていましたが、そこの住民から「出していたアルミ缶がホームレスに横取りされる」という通報があり、警官から直接「やめておけ」と警告され困っていると言っていました。こうした話をあちこちで聞くようになっています。
この京都市のアルミ缶禁止条例について、野宿者ネットワークの夜まわりでビラを配り、いろいろな野宿者と話しましたが、「これはあかん」「こんな条例が大阪でも始まったらたまっもんじゃない」と何人もが言っていました。
野宿生活の実態を知っていれば、このような条例は考え出せるはずがありません。
残念ながら、釜ヶ崎の児童館でのバイトがあり、今日は参加できませんが、この行動が成功し、条例が撤回されることを強く願っています。
生田武志(野宿者ネットワーク)

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