1/4の奇跡 ～本当のことだから～

※会員ページの日記より紹介します。

◆1/4の奇跡　～本当のことだから～
http://www.yonbunnoichi.net/
1/4の奇跡　～本当のことだから～

日曜日に京都で上映会があって観てきた。
○○さん（ドネ会員さん）の映画紹介を読んで、
いつか機会があったら見てみたいと思ってました。

山元加津子さんという養護学校の先生のドキュメンタリー映画。　
「障がい」って何なのか。
生まれてきたこと、それだけでも奇跡。
みんな違うってこと。違っていいってこと。
存在することには意味があるってこと。

そして、「障がい」と呼ばれる子どもたちが宿している
大自然や宇宙の神秘とつながるような、
研ぎ澄まされた感性や驚くような能力、人類全体にとっての意味。
その子たちの存在には特別な役割があるってこと。
最先端の科学や研究でもそれは裏づけられつつあること。
そんなメッセージがたくさんちりばめられていた。

多発性硬化症（MS）という病気の雪絵ちゃん。
「MSでよかった」という雪絵ちゃん。
MSだから出会えた人がいる。だから今の自分があるという。
だんだん目が見えにくくなっていく、
足が動かなくなっていく、
見えなくなった時、動かなくなった時に、
人よりずっとがんばってくれた
自分の目に、足に、「ありがとう」って言うんだという雪絵ちゃん。

（どうしたらそんな気持ちになれるんだろう。）

京都の上映会場にも
車いすの方が多数参加してらした。
手話通訳、字幕、副音声入りの上映だった。

いい内容で、いい話で、伝えられてるメッセージには共感した。
けど、なんだかそこにすっと入り込めない自分がいた。
何でかな、と考えた。


古代インカでは「障がい」者は、敬われていたそうだ。
手をモチーフにした絵のある大きな布が発見されて紹介された。
真ん中に６本指の手が描かれていて、
そのまわりにたくさんの５本指の手が描かれている。

古代インカ研究者の先生が、
当時、６本指の子どもが生まれたらお祝いだったのではないかと言っていた。
たぶん実際にそうだったんだろうと思った。

人間はながい歴史のなかで、
大事なことを忘れてきてしまったんだと思う。
本当のことが、いつのまにかなおざりにされてきたんだと思う。
それをとりもどさなくちゃ！！と思う。
だけど。

うちの娘は生まれてすぐの診断に「多発奇形」と書かれた。
心臓疾患、口蓋裂などもあったのだが、
目に見えていちばんわかりやすかったのが多指だった。
足の指が６本づつ。
さらに右手の小指の外側に、
小さな指がひものようにつながってくっついていた。
最初ショックだったが、同時にそんなこと関係なく娘は可愛かった。
娘の小さな指にもだんだん愛着がわいてきた。
けど、ずっと思ってた。
体調が安定したら、ちゃんと先生に診てもらって綺麗にしてあげようと。

娘はそんなこと何も気にしてなかったのに。
娘の小さな指に、自分が否定されている気がした。

それが私。
わきあがっては葛藤し続けた思い。
その自分、その自分の気持ちをないものにして、
よかったー、という共感モードに入れなかったのだと思う。

娘を授かるまえに、この映画を観ていても、
やっぱり娘の指を見て、同じ気持になったと思う。

親の勝手な気持かもしれない。
けど思うのだ。
特別な役割なんてなくていい。
特別な人生なんていらない。
あなたには、ただありふれた日常と幸せをあげたかった。
周囲の人たちの愛情と安心のなかで
泣いたり笑ったりしながら、
平凡だけど幸せな人生を生きてほしかった。
女の子らしい可愛いお洋服を着せてあげたかった。
靴だって履かせてあげたかった。
それが私の気持。

「病気」や「障がい」を望む人がいるだろうか。
「MSでよかった」という雪絵ちゃんの言葉には、
併存するさまざまな思いや、
そこに至るまでのたくさんの気持があったのだろうと思った。
その気持に寄り添いたいと思った。

同情でも気休めもでもなく、
ほめられたいわけでも、ただ受け入れられたいわけでもない。
痛みを知るからこそ、本当のことに近づける。
痛みをわかちあうからこそ、本当のことをとりもどすことができる。
世間の常識なんて吹き飛ばして。

そんなことを思ったのでした。（さき）


*******************
◆７月３日（土）京都『ふーてん祭』
こちらもちょうど会員ページのなかで紹介されていました。
「１/４の奇跡」の入江富美子監督のトークライブもあります。

ふーてん祭HP↓
http://team-pyonkichi.seesaa.net/

☆感謝と喜びを共に分かち合おう♪
私もみんなも一緒に輝くためのお祭りです☆
日　時　2010年7月3日（土）午後1時～午後6時
会　場　KBSホール　
（※詳細は上記ＨＰをみて下さいね。）


◆ドネーションシップわかちあいでは
会員ページ（SNS）を運営し、
わかちあいと支えあいに共感する会員相互の交流、
情報交換をおこなっています。
＜譲ります、譲ってください＞なんてのもあります。

あなたも わかちあいの輪に♪
参加してくださいますよう呼びかけます。
安心できる人と人とのつながりを一緒につくっていきませんか。
興味を持って下さった方は
↓ドネーションシップわかちあいまで
http://donationship.org/
メールか電話でご連絡下さい。
資料をお送りいたします。