「困った時はお互い様」    

NPO法人「ドネーションシップわかちあい」事務局ブログです

中国・青海省地震レポート17

2010-05-31 16:03:52 | 情報・イベント紹介
※CODE:海外災害援助市民センターのメーリングリストより
 http://www.code-jp.org/ 


◆青海省地震レポート17

玉樹の被災地へと駆けつけた中国人、チベット人のボランティア達が口をそろえて言うの
が、僧侶の逞しさとその活動が被災者に絶大な支持を受けているという事である。標高約
3700mの高地に順応しているその身体とチベット仏教に支えられた精神の強さと慈悲の
心に裏打ちされた活動が多くの被災者の支えになっているのであろう。だが、現在、省外
から救援にやってきた僧侶の姿はなく、地元の僧侶のみであるという。

精神的に逞しいのは僧侶だけでなく、被災者の中にも逞しく、慈悲深い人々もいるという。
被災地で活動していたチベット人ボランティアのYさんは、救援物資を配布している時
に、一人のおばあさんに出会った。ガレキの中の粗末な掘立小屋でひとり寂しく暮らすそ
のおばあさんに物資を渡そうとすると、おばあさんは「私は要らないから、他に困っている
人にあげてちょうだい。」と言った、Yさんはその言葉に痛く感動したという。

ボランティア達に見せてもらった写真には避難テントの前でマニ車を廻す高齢者の姿が
写っていた。マニ車とは、チベット語でマニ・コルと呼ばれ、チベット仏教独特の法具のひ
とつで、手に持てる小型のものは、棒の先端に円柱の形をしたものが付いていて、その円
柱の中にはお経が書かれた紙が入っている。マニ車を一回廻すと一回お経を読んだ事に
なる。チベット人の住むエリアに行くとそこかしこで真言を唱えながらこのマニ車を廻す姿
に出会う。
また、チベット寺院には本堂の周囲にはマニ車が並んでいて、その一つ一つを廻しなが
ら右回りに巡回していく。この行為をコルラといい、6656mの西チベットの聖なる山カイラ
ス(カン・リンポチェ)の周囲約50kmを2~3週間かけて五体投地でコルラするチベット人も
いる。小さなマニ車から過酷なカイラス1周までコルラも様々である。

このような信仰に支えられた逞しさ、慈悲の心をもった被災者の人々に僕らは学ばなくて
はならない。

中国・青海省地震救援募金にご協力下さい
 郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
 *通信欄に「青海省地震」と明記してください。
募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
CODE海外災害援助市民センター
〒652-0801 神戸市兵庫区中道通 2-1-10
tel +81(0)78-578-7744 fax +81(0)78-574-0702
  URL http://www.code-jp.org/

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 困った時はお互い様  | トップ | 特別シンポ「パレスチナ問題... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

情報・イベント紹介」カテゴリの最新記事