ドミンゴ(土民子)のわくわくランド

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イラク国民の悲劇

2007-07-25 | Weblog
アメリカのイラク進攻以来、今ではイラク国内はシーア派とスンニ派の勢力争いで内戦状態になっている。
この争いに巻き込まれた国民は周辺国に220万人も難民として流出している。
特に隣のシリアには120万人も流出し、シリア国内にリトル・バグダットと呼ばれる難民が住んでいる町が形成されているようだ。仕事もなく食べるのが精一杯、犠牲になっているのは女性と子供と宗派対立による迫害を受けている家族である。
日本もアメリカの要請でイラク復興の名目で自衛隊がインフラ整備に出かけたがその効果はあまりない。アメリカと同盟国はベトナム戦争のような泥沼にはまったようだ。出口の見えない戦争である。誰が敵なのか解らなくなっているようだ。
バグダットの町を破壊尽くし、テロを一掃しようとしたがこの戦争は間違いであろう。フセィンの独裁国家テロ集団を生み出しているとして戦争を開始したがブッシュの見立てが違っていた。本当は石油エネルギーの確保であった。
昔のイラクは千夜一夜の物語に出てくるような豊かな国であった。
いまや見る影もない。内戦で国民の殺し合い。何処でどうボタンの掛け違いが始まったのだろうか?シーア派は国民の6割、スンニ派は4割、フセィン時代はスンニ派が優遇されていてシーア派は虐げられていたことも内戦に拍車を掛けているようだ。中東は宗教のモザイク、周辺国はドミノ現象を憂慮している。
アメリカは世界の警察官のごとき振舞って世界に問題を惹起している。
日本もそうだがアメリカ国民はイラク国民の悲惨さを知っているだろうか。遠く離れた中東の紛争は日本国民にとってよそ事に感じているのではなかろうか。
平和ボケの国民に知る由もない。中東にエネルギーを依存して今の繁栄があることさえ忘れている。
イラク国民の悲劇的な生活を見て私の心は痛みで涙がこぼれる。
イラク国民の実態を日本のマスメディアはもっと伝えるべきと思う。これが戦争への抑止力に繋がると思う。民間テレビは朝から夜中まで馬鹿番組の垂れ流しで若者の脳みそを白痴化している。

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1 コメント

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こちらでも・・・ (KaoriM)
2007-07-26 00:32:05
イラク戦争は多くのアメリカ人にとっても、長引けば長引くだけブッシュへの批判が募ります。もう多くの人がイラク戦争をはじめた理由もうやむやになっているし、出口のわからない戦争に苛立っています。有名どころのミュージシャンも歌を作って大衆にイラク戦争の間違いを訴えたりと・・・。ブッシュ大統領の任期はもう終りに近づいていますが、イラク戦争をどれだけきれいに片付けられるかが、ブッシュ政権の大きな課題になっているようです。でもここまで1つの国を目茶目茶にしておいて、昔のようなイラクに戻ることはほぼ不可能でしょう。本当に怒りさえ感じます。
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