ドミンゴ(土民子)のわくわくランド

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アイガモ農法

2007-07-31 | Weblog
今から40年前、私の親父はアイガモ農法に挑戦していた。私は農家の三男。春、夏、秋、冬の年4回は帰京して両親の顔を見て農業を手伝った。
40年前の夏に帰省したら田んぼにアイガモを放していた。話を聞くと無農薬で米が作れるか試していると言った。アイガモは雑草や虫を食べ化学肥料や農薬を必要としない究極の米作りと熱く語っていた。秋になったら大きくなったアイガモは肉となり一石三鳥の効果があるといっていた。私はこのアイディアは親父らしい発想で感心したことを思い出している。
こんなアイディア持つ親父は常に新しいことにチャレンジしていた。アスパラガスの栽培、葡萄の栽培、乳牛の飼育、アンゴラウサギの飼育、兄と二人でマスクメロンの栽培、鮭の放流など農家の収入アップに繋がることに先頭を切って取り組んでいた。高度成長時代も自分の百姓仕事に懸命である。いつもニコニコしている顔しか思い出はない。13人家族の長として家族を幸せにするため身を粉にしたに違いない。そして34年前突然遠い旅に旅経った。私は親父の死に対して悲しみよりもゆっくり休んで欲しいと思った。享年56才であった。私は兄弟の中でも一番長く親父と付き合った。親父の後ろ姿と言葉を多く聴いた。そして今、親父より長生きした。親父が考えたアイガモ農法は食の安全と安心、注目されて来ている。あまりにも将来を見すぎた男は当時異端児として扱われていたように思う。私の同級生の春夫君は私が田舎を離れたのち息子のように接してくれたと言う。私と親父の空白
は春夫君から聞いている。そして今、春夫君と私は兄弟みたい。お互いの息子も交流が始まった。とっても不思議な出会いでである。なお、春夫君の親父と私の親父は友人であったらしい。
3代に亘ってのお付き合いこんな出会いがあるでしょうか?
神様、仏様は出会うべき人と縁を結んでくれているようだ。本当に胸襟を開いて付き合えるのは身内でなく他人もいることを忘れない。天国も人材不足、いい人ほど早く召させられること理不尽を感じる。私の友人早く召される。
長く生きることが目的でなくいかに自然と共に共生することの重要さを親父から学んだように思う。
地方の農家はこれから夢がある。私の人生は世界を流浪する旅であろう。

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