読書感想文

ただただ読書記録。

ひとりぼっちのこねこ

2008-08-01 15:42:14 | 読書感想文
ひとりぼっちのこねこ
松下佳紀:作 井本蓉子:絵
金の星社 1976 こどものくに傑作絵本


今日の夜は、安らかに眠れた。
明日の夜はどうだろう。

明日のこと、これからのことはわからないけれど、せめて今日のこの夜だけは、
幸せな夢だけは、誰にも邪魔されることのないように。

安らかに眠れ。




じゃあ またね
あしたも くるからね


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井本蓉子 いもとようこの世界

砂漠

2008-08-01 15:29:23 | 読書感想文
砂漠
伊坂幸太郎
実業之日本社 2005


きっと、大学生活ってのは、こんな特別な時間が流れるようにできているのでしょう。
その経験がない私には、よく分からないですけどね。

しかし…。
大学生を見て、「若いなぁ…」と感じるようになるなんて。

私も歳をとったものだ。


それにしても、みんなマージャン大好きですね。
東堂、南、西嶋、北村、そして鳥井か。
なんでそんなにマージャン好きなのかなぁ。

大学生活とマージャンって、そんなに密接したものなんですか?




「変わった名字ですけど、いいでしょ」


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Wikipedia 伊坂幸太郎

おじいちゃんとおばあちゃん はじめてよむどうわ 5

2008-08-01 15:08:59 | 読書感想文
おじいちゃんとおばあちゃん はじめてよむどうわ 5
E・H・ミナリック:ぶん モーリス・センダック:え まつおかきょうこ:やく
福音館書店 1986 世界傑作童話シリーズ


そりゃくたびれますって。
子どものエネルギーはもの凄いです。
そして彼らは、それをセーブせず、フルパワーで発揮してきます。
その相手をするのですから、こちらのエネルギーも、ちっとやそっとじゃ足りません。

そりゃくたびれますよ。
相手するほうも、子どもたちも。

お疲れ様でした、今日はゆっくりお休み下さい。




「なんのなんの、くたびれたりするもんか!」


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Wikipedia
モーリス・センダック
松岡享子

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こぐまのくまくん はじめてよむどうわ 1

かえってきたおとうさん はじめてよむどうわ 2
くまくんのおともだち はじめてよむどうわ 3
だいじなとどけもの はじめてよむどうわ 4

ライトジーンの遺産

2008-08-01 14:52:15 | 読書感想文
ライトジーンの遺産
神林長平
朝日ソノラマ 2003 ソノラマ文庫


なによりも大きな力は、自己をしっかり認識していること。

自分が保てないようでは、他人に影響を及ぼすことなんてできるはずもない。




相手がだれであろうと、おれは、自分は自分だと思っていた。サイファの力で相手の意識を読めるので、より強くそう感じて生きてきたのだ。


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Wikipedia 神林長平

ねらわれた学園

2008-08-01 14:26:00 | 読書感想文
ねらわれた学園
眉村卓
角川書店 1998 改訂初版 角川スニーカー文庫


時代がかってるなぁ…。
1976年当時は、これがリアルな学園だったのだろうか。

今となっては…、こんな雰囲気の学園は多分ないんじゃないかなぁ。

いや、まあ、わからないけど…。
とにかく、やたらと「!」をつけて議論するようなことは…ないんじゃないかと思う。


当時のリアルも、今となっては時代劇か。




「遺書だな?」


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Wikipedia 眉村卓

夢の守り人

2008-08-01 11:55:30 | 読書感想文
夢の守り人
上橋菜穂子:作 二木真希子:絵
偕成社 2000 偕成社ワンダーランド 23


人間、いろいろ経験すると、ちっとやそっとのことでは動揺しなくなるものです。

心の強さ。
それは、生まれ持ったものもあるだろうけど、それよりも、人生経験の豊富さが、モノを言うのではないかと思うのです。




「そうかい? そんなにみにくいかい。でもね。これが、わしだよ。五十二年もかけて、そだててきた顔さ。」


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Wikipedia 上橋菜穂子
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精霊の守り人
闇の守り人
虚空の旅人

おぼえていろよおおきな木

2008-08-01 11:28:11 | 読書感想文
おぼえていろよおおきな木
佐野洋子:作・絵
講談社 1992


そんなに都合のいいことはありません。

利用するだけしておいて、なにかちょっと気に入らないことがあると、すぐに文句を言う。

「おぼえていろよ」?
馬鹿言ってはいけない。
覚えておかなければならないのは、あなたの方だ。
どれだけの恩恵をその木から受けているのか、覚えておかなければならないのは、あなたの方だ。

失ってから気付いても、遅いのだから。
取り返しは、つかないのだから。

気付かなかった自分が、悪いのだから。




おじさんは,きりかぶをみて,それから ずっと
うえのほうを みました。
そらが あるだけでした。


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Wikipedia 佐野洋子

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100万回生きたねこ
わたしクリスマスツリー
おじさんのかさ

NO.6 #3

2008-08-01 11:14:43 | 読書感想文
NO.6 #3
あさのあつこ
講談社 2004 YA!ENTERTAINMENT


無垢なるものの強さ。
ただ純粋で、迷いのないものの強さ。

そしてなにより、真っ直ぐに行動できるものの強さ。

しかし、身分を弁えない強さは、身を滅ぼす。
滅んでも構わないという強さは…、ただ無謀なだけか。




 これからは、紫苑を育んできた愛情が、紫苑の内にある愛情が、縛る鎖とならなければいいが、死へと誘わなければいいが……。


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Wikipedia あさのあつこ

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No6 #1
No.6 #2

チボー家の人々 5 診察

2008-08-01 10:04:24 | 読書感想文
チボー家の人々 5 診察
ロジェ・マルタン・デュ・ガール:著 山内義雄:訳
白水社 1984 白水Uブックス


手を下さない選択は、本当に手を下す選択より楽な選択なのだろうか?

実際に苦しんでいる患者がそこにいて、周りからも手を下せと哀願されて、それでも毅然と手を下さない選択をするのは、手を下す選択と同じく、大変に勇気の要ることではないかと思うのだが。




 アントワーヌは、きっぱり相手の言葉をさえぎった。
「言うな!」


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Wikipedia ロジェ・マルタン・デュ・ガール
Wikipedia 山内義雄

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チボー家の人々 1 灰色のノート
チボー家の人々 2 少年園
チボー家の人々 3 美しい季節 I
チボー家の人々 4 美しい季節 II

君へ。 つたえたい気持ち三十七話

2008-08-01 00:21:37 | 読書感想文
君へ。 つたえたい気持ち三十七話
ダ・ヴィンチ編集部:編
メディアファクトリー 2004 ダヴィンチブックス


電話ってどういう時にかけるものなんでしょう。
FAXってどういう時に使うものなんでしょう。
メールってどういう時に送るものなんでしょう。

私は、なにか用事があるときにしか、それを使うことができません。
なんとなく話したいから…っていうのも、立派な用事なのかもしれないのですが、そんな理由で、電話やメールを使うことができません。

電話をする、メールをする、FAXを送るということは、相手がいないとできません。
そして、電話をし、メールをし、FAXを送った相手には、それだけの時間と、労力を割いてもらわないといけない。

ですので…、なかなか気軽にそれらを使うことができないのです。

いや、それは真実じゃないのかもしれない。
正確に言うのなら、そうやって、相手に時間と労力を割いてもらう分、こちらもそれ相応の準備をし、時間と労力を使わないといけない。

それが大変だから、なるべくそれらの手段を使わないようにしているのです。

だから…。
その中でも一番労力を必要とする電話は、本当に大事な用事があるときでないと、使いません。
メールで済むならメールで、FAXで済むならFAXで、なるべく文章で済ませようとしてしまいます。

基本的に、話すのが苦手なのですね。

その場で何を話したらいいのか考えながら、直接お話しするよりも、あれこれ推敲して、伝えたいことが一番伝わる文章を選ぶことのできるメールやFAXの方が、気が楽ですし、なにより、そちらの方が正確に物事を伝えられる…ような気がするのです。

実際は、声でしか伝わらないことも沢山あるのですけどね。


そんな私ですが、相手からかかって来る電話やメールは、いつでも歓迎します。
そんなこと言っても、そうそういつでもという訳にも行かないとは思いますが。

なぜなら、相手からかかって来る電話は、こちらが受身だから。
私が苦手としているのは、最初に、「電話をかけるぞ」、「メールを送るぞ」という行動なのです。
それさえ越えれば、後は何とかなる。というか、なるようになる。

だから、その部分を相手が行ってくれる、かかって来る電話や、送られてくるメールは、比較的気楽に受けることができるのです。

たかが電話、たかがメールですけど、大事なコミュニケーションの手段。
そう思うと、なかなか気軽には使えない…のは、私のコミュニケーション能力が不足しているからでしょうか。




 世の中がどう変わり、通信手段がどう変化しようとも、送り手の心というのものは必ず刻印されている。


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