金曜日の夜、二つの訃報が飛び込んできました。
一人は、昔働いていた会社の近所のお店の人。
私の友人がこのお店で働いていることもあり、顔を見ると挨拶してくれたり、お店の中で商品を探していると一緒に見てくれる親切な方だったのですが、1週間ほど前に急な心筋梗塞で他界したそうです。
またもう一人は、10年以上付き合いのあるスポーツクラブで一緒に踊っていたお姉さん。
とても明るい人で、スタジオの雰囲気をパッと明るくする才能のあるかたでした。
ドドメが失業中の時などは、よく話しかけてくれた優しい方だったのですが、先月脳溢血で他界されたのだとか。
スポーツジムの仲間は、みんな深く付き合うというより軽く楽しく付き合うというタイプの人が多く、連絡先を交換してないことも多いので、訃報を聞いたときには葬儀も何もかも終わってしまっていました。
知り合いの方が亡くなるというのは、とても辛いことです。
また自分に親切にしてくださっていた方が急逝すると、なんの恩返しもできなかったと後悔することも多く、今回の場合、葬儀でお線香の一本でも供えられれば・・・と、残念に思いました。
そんな中、土曜日にスポーツジムに行ったら、私より年上のお姉さま方がお風呂でお彼岸に行ったお墓参りのお話をされていました。
よくよく話を聞くと、みなさん横浜霊園（横浜の端っこにある結構大きな霊園）にお墓を持っているそうで、
「あそこの坂道は上るのがキツイ！」
とか、
「霊園が広すぎて慣れるまで迷う！」
とか、
「駅からのバスが少なくて行きにくい！」
とか。
実はドドメの祖父母もこの霊園で眠っているので、お姉さまの話を聞きながら
「確かに坂が急だし駅から遠いよなぁ～」
なんて思ってふんふんとうなずいていました。そしたら、その様子を見ていたお姉さまの一人が、
「あれ？ドドメちゃんも横浜霊園を知っているの？」
と声をかけてくださったので、
「祖父母があそこに・・・」
と説明したところ、お姉さま方が
「あら、うれしい！！仲間が増えたわよ！」
とおっしゃり、「一緒に墓参りに行く仲間の事なのかな？」って思ったら、
「私達ね、死んだらみんな横浜霊園に入るのよ。だから死んでからも一緒に踊ったり、泳いだりして、遊びましょうねって約束してるよ。」
と言って、笑いました。
なんか、その笑顔がすごく楽しそうで、落ち込んでいたドドメの心を救ってくれました。
死んだら「さようなら」じゃなく、そのあともスポーツジムの仲間で遊ぶんだぁ～なんだか楽しそう♪
ドドメは死んだら京都のお墓（旦那の家の墓）に入る予定ですが、みんなが横浜霊園で一緒に踊ろうというのなら、それもいいなぁ～祖父母と一緒のお墓に入れてもらっちゃおうかなぁ～なんてちょっと思っちゃいましたよ。
急逝したダンス仲間のお姉さんも、お墓に入ったら先に逝った仲間と会って一緒に踊っているのか？
後から知り合いが来たら、迎い入れて一緒に踊るのか？
彼女の事だから、お墓でも明るく楽しく踊っちゃうだろうなぁ～
普段深いお付き合いをしていないお姉さま方ですが、死んでからも一緒に！って言ってくれた言葉は心に沁みました。
これから30年後、いや50年後かな？
横浜霊園で夜な夜な踊る集団の幽霊が出るっていう噂が流れたら・・・それはドドメとスポーツジムの仲間達かもしれません。
いや、きっとそうです。
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