あとの祭り

7月の最終土曜と言えば、静岡市民にとっては恒例の安倍川花火大会の日にほかならない。

相方は寿司に釣られて勤め先の子たちと見に行くほうを選んだので、裏切られた気分の僕は、一人浴衣に執着するA子さん、死んでも浴衣を着たくないY紀さん、浴衣なんぞ持ってないと言い張るTとの三十路カルテットで河原へ向かった。
例年より多い1万5千発という触れ込みだったが、単発が目立つし打ち上げの間隔もやけに空いてるように思え、開始から一時間を過ぎてもまだ盛り上がらない。
来る途中でちょっとだけ見えた、暴発事故かと思うような景気のいい連発が見たいのに、4人ともいい加減待ちくたびれてお腹も空いたので、大混雑にならないうちに河原を後にした。
そしたらそのとたんに響く破裂音。
家並に隠れて見えないけど、今ごろになって連発してやがることだけは分かる。
後ろ髪引かれる思いはあるがまた河原に戻る気もしない。
それよりも今や生ビールな気分の僕ら腹ペコ4人組。
気を取り直し、いつものお決まりコースになってる居酒屋"D"に向かう足取りも自然と早く。
それだけに、店の前まで来たところで想定外の2文字『貸切』に遭遇したときのショックと言ったら他に例えようがないほどだった。

男と男の勝負

休日のお昼前。
なじみのない番号からの電話に出てみたら、取引先のおっかないO崎さんからだった。
しかもボウリングの誘いだった。
仕事以外で会うことなんて今までなかったからボウリングとは言っても緊張しちまうよ。

ウチの会社の近くのボウルAに向かった我々。
これって接待ボウリングなのか!?
でもヘタに手加減なんかしたらかえって怒らせちゃいそうだし、本音を言えば二度と僕に挑戦しようなどという気が起こらなくなるほどコテンパンにしてやりたい。
何より、ボウリングでは負けたくねぇ！
というわけでこっちも本気。

ガタイのいいO崎さんはイメージ通りの剛球を投げるが、そこはハウスボールとマイボールの差。負ける気はしなかった。
調子こいて投げていたら、どこで聞きつけたか会社の人たちが見に来て『接待、接待！』とダメ出しくらった。
それにも懲りずに大人げなく勝ち続けた僕は、O崎さんの負けず嫌いに火を点けてしまったようで、結局9ゲームも投げるハメに。
こんなに投げたのは久々だった。
お互いにいい汗かいて、結果的には接待になってたんじゃなかろうか。
もっともこっちは一銭たりとも払ってないけど。

惨敗

恒例のフォレストクラブ月例会。
取引先のおっかない人の依頼を言い訳で先延ばしして参加したのに、

144　161　161 ： 446 （148.6／3G）

投げるときの感触とかボールの回転からも調子が悪いのは分かるんだけど、具体的にどこが悪いのかが分からないから直せなかった。
疲れてるとは思わないけど練習不足ってのは確かにある。
給料出たら練習行きたいけど、今の時期ってお子さま天国かなぁ…

次回は必ずや2位の座を奪回するぜ。

美しく青き柿田川

沼津市の隣、駿東郡清水町にある柿田川。
豊富な湧き水で有名なところですが、今まではすぐ前の国道から横目に見るだけで中に入ったことがありませんでした。

芝生の広場から長い階段を下りて展望台に出てみると、青く澄んだ水の底から砂が巻き上げられる様子が見えました。
その深い青色の美しさは息を呑むほど。
なんでそこの水だけあんなに青いのか分かりませんでしたけど、まさに都市の一角のオアシスでした。

いつもは案内役の人がいるらしいのですが、今日はその人が急用で不在である旨の貼り紙がありました。
それは東京の子供会の一行に宛てたもので、その貼り紙の下に子供会の人からの『お会いできず残念でしたが、素晴らしい自然を見せていただきありがとうございました』との返事が貼ってありました。
僕も同感です。
柿田川そのものは、狩野川の支川でわずか1.2kmの短い川ですが、そこを流れる1日100万tの水はすべて湧き水なんだそうです。
そして元をたどればその水は富士山の恵み。
なんと素晴らしき静岡の自然。ビバ富士山。

3人チーム戦

先々月は堂々の5位入賞で地元新聞の「市民スポーツ」欄にも名前が載った我がチーム。
自分で言うのもなんだが最近月曜のリーグでは調子が良い。
Y紀さんも好調を維持しつつハンデは相変わらず最大をキープ。
となれば今度は優勝も狙えちゃうんじゃないかという身の程知らずな希望的観測も現実味を帯びてくる。

157　180　188 ： 535 （178.3／3G）

それがこんな、欠陥品の湯沸し器のように不完全燃焼な結果に終わったのはその慢心が原因なのか。
昨日の晩誰一人練習しに来なかったのはやはり余裕かましすぎってか。
コントロールとか、左のほうの残ピンを倒せないなど、メンバーそれぞれが抱える課題は課題のまま残ってしまった。
個人的には上体が突っ込んで窮屈な投げ方になっていて、投げた後バランスを崩すことも多かったのを自覚しながら修正できなかったのが悔やまれる。
回転もショボかったし、スプリットを9回も出していては良い成績は望めない。
第2シフトで同じレーンを投げた上手な人もスプリットに悩まされたと言っていたので確かにレーンも難しかったのだろう。
せめて良い賞品が当たれば救いだったが、なめらかプリンにはわずかに及ばずインスタント味噌汁かよ！

よくよく考えてみると、お昼ごはんとおやつを食べ過ぎたことも原因の一つかもしれないなあ。

今週のリーグ

先週は仕事で出られず10日ぶりのボウリングのはずなのに、祝日だからリーグはナシか!?
と思ったらリーグ戦メンバーによる練習会という体で一応やるらしい。
よかった、聞いてみるもんだ。

祝日だけあってレーンはいつもにも増して遅く。
それに対処できず前半はストライクが繋がらずグダグダに終わった。
3ゲーム目、5フレからやっとこさターキーキター！というところで背後からストライクストッパーH住さん登場。
またかよー。
でも今回はそこからさらに3発続いて247。
昨晩初200UPのY紀さんに負けてはいられないわよ！

それで油断したわけではないが最後の第4ゲームは大コケし、気付くと後ろで『ローハイすごすぎ！』ってサインボードが。
サインボードってここはRAWか！ マンデーナイトだけに。
まあスコアがさっきのゲームの半分じゃ言われても仕方ないか。

150　178　247　125 ： 700 （175.0／4G）

今日覚えた単語

大名停め

その行為自体は迷惑もいいとこだけど、表現としては絶妙です。

七夕決戦 その2

ボウリング場の2階にある多目的カフェ。
そこにある”丸太ファイト”に執念を燃やす悪友Tに、以前から挑戦状を叩きつけられていた。
直径50cmのスポンジ丸太にまたがり、長さ1.5mの棒を振り回して相手を叩き落すこのゲームに、ボウリング大会終了後、Y紀さんA子さんTっちゃんとともに参戦。
こういうのめちゃめちゃ本気になりそうなTと対戦するのイヤだなーと思っていたら、自分が一番本気になっていた。
けちょんけちょんにやられるのでつい熱くなり、体のほうもかなり暑くなり。
取っ手の部分で指の皮が擦り切れて血がにじんでもやめられない。
TはTで足つってるし。
ボウリング以上に熱戦を繰り広げる30代男女5名（一部40代）。
明後日は筋肉痛まちがいなし。

次回は軍手持参でリベンジだっ。

七夕決戦

今夜はミックスダブルス戦。
男女ペアで競うこの大会が行われる第1金曜が七夕とは、ボウリングの神様も粋な計らいをする。
そしてその神様、どうやら今夜はY紀さんペアに肩入れしたらしい。

4ボックス向こうの彼女らのスコアをのぞいてみると、2人揃ってのターキーを始めハンデ最大のY紀さんまでもがマークをずらりと並べていた。
途中チャチャを入れに行ったのも効き目がなく、その後も続く憎たらしいほどの絶好調ぶりには、前日までの好調がどこかへ行ってしまったA子さんが『あいつらに神様取られた』と憤慨するほど。

迎えた成績発表、3位までの発表が済んでもまだ呼ばれないY紀さんたち。
これは本当にひょっとするかもー？と思いながら続きを待つ。
2位も別のチーム。
てことは！
なんとなんと、優勝しちゃったよ。
マイボール持つようになってまだ数ヶ月、ハンデにも助けられてはいるけど、これは快挙だ。
俺だってまだ優勝とは縁がないのに。
喜びを隠しきれない様子で記念写真に収まる『2つめのクリームぱんだ』チームのお2人。
100点いかずに大会の最中涙したあの頃のY紀さんは、もうそこにはいなかった。

今週のリーグ

今夜は何も言うことありません。

レーンも良かった。
調子も良かった。
考えなくてもストライクが続く。
で、4ゲームとも200UP
ボウリングではアベレージ200を基準にプラスとかマイナスとか言いますが、それでいったら大きくプラス。
最後ビッグ4に阻まれましたが、900にも手が届きそうな勢いでした。

上手な人っていつもこんな気持ちでプレイしているのか。
投げてて楽しくてしょうがないだろうなぁ。
これくらいのスコアが当たり前っていう世界は確かに存在する。
その雲の上の世界の一端を垣間見ることができたというオノボリさん的気分を味わいました。

203　245　212　230 ： 890 （222.5／4G）

そして今週金曜日、少しでもこの勢いが残っていてくれ…