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青森市小牧野遺跡保護センター①小牧野遺跡の墓・出土品

2024年05月02日 10時48分38秒 | 青森県

青森市小牧野遺跡保護センター(縄文の学び舎・小牧野館)。青森市野沢字沢部。

2022年9月29日(木)。

青森市小牧野遺跡保護センターは、世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つである小牧野遺跡の北約1.5㎞にある旧青森市立野沢小学校を改修した小牧野遺跡のガイダンス施設であるが、青森市域の埋蔵文化財センター的な存在でもある。

小牧野遺跡は、定住成熟期前半の環状列石を主体とする祭祀遺跡であり、丘陵地域における生業と祭祀・儀礼の在り方を示す重要な遺跡である。

小牧野遺跡は、縄文時代後期前半の環状列石(ストーン・サークル)を中心とする遺跡で、八甲田山西麓に広がる荒川と入内川に挟まれた、青森平野を一望できる標高80〜160メートルの舌状台地上に立地する。後背地には落葉広葉樹の森が広がっていた。

環状列石は、遺構の中で最も高いところに斜面を平らに造成して作られた。環状列石のほかに、捨て場や湧水遺構、土坑墓群や土器棺墓なども発見されている。

環状列石に隣接する墓域や捨て場を中心に、土器や石器のほか、土偶やミニチュア土器、動物形土製品、鐸形土製品、三角形岩版、円形岩版など、祭祀的要素の強い遺物が出土している。特に三角形岩版は400点以上も出土しており、環状列石を中心に祭祀・儀礼が行われたものと考えられている。

土坑墓周辺から大量の土器が発掘されている。縄文時代後期の大型壷形土器(土器棺)・赤色切断壷形土器をはじめとする十腰内1式土器・石器・石製品(三角形岩版等)・土製品(土偶・鐸形土製品等)のほか、列石内の覆土から北海道特有の続縄文時代の土器が出土している。

 

青森市 世界遺産・小牧野遺跡 縄文時代後期のストーンサークル



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