Invalid Life

「演歌・オブ・ザ・デッド」公式ブログ
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私の頭が騒乱でした。

2006年01月03日 04時17分51秒 | 映画・DVD・テレビ番組
天下騒乱 徳川三代の陰謀
出演
柳生十兵衛…中村獅童
柳生宗矩…柄本明
土井利勝…西田敏行
お江与…かたせ梨乃
春日の局…片平なぎさ
荒木又右衛門…村上弘明

柳生十兵衛が登場するし、村上弘明氏も出るし、チャンバラも期待出来そうだしってことで、これは観るしかないかなと思い、出掛ける予定もなくなったことだし、お昼から観ましたよ、えぇ。

流石に10時間は堪えました。疲れました。出来自体はまぁまぁより下かなってところですね。二度と観ることはないかな。

役者陣の熱演は伝わって来るのですが、脚本、演出、構成、編集っていう部分でそれを台無しにしてくれてます。

なんかね、最初昔のヒーロー番組っぽいノリやなぁって思ってたら、脚本を書いた方(長坂秀佳氏)は本当に昔のヒーローものの脚本を書いていた人らしくて、納得しました。

え~っと、失敗(まぁまぁって書いたのに、失敗になっちゃってるよ)だと思った部分は、「柳生一族の陰謀」的(柳生親子中心)にはならないようにしているにもかかわらず、どうしてもそうなってしまったところ。群像劇にしたいのか、誰かを中心に展開したいのかが中途半端だったところ。物語が間延びしてグダグダになっていたところ。チャンバラがしょぼいところ。全体的に貧乏臭かったところ、かな。

柳生十兵衛が狂言廻しもやり、主人公的ポジションもやり、脇役もやり、と色々なことを劇中でさせられている割には、ドラマ(キャラとしての柳生十兵衛)的には報われないような終わりだったり。もっとスカっとさせても良かったんではないでしょうか。最後に親父殿を殺すとか、土井を殺すとか。あ、新年早々殺すって物騒っすね。すいません。

まぁ、なんだその、あれだ。メリハリがなかったちゅ~か、焦点が定まってなかったっていうかね。このドラマの原作小説は未読なので内容は知らないのですが、あっさりと柳生十兵衛をもっともっと中心に据えて展開した方が良かったと思いますね。

中村獅童氏の柳生十兵衛はまぁまぁ良かったとは思うけど、千葉版柳生十兵衛や佐藤版柳生十兵衛、村上版柳生十兵衛とかと比べると剣術が強いようには見えなかったのが痛いかな。

それよりもね、眼帯が逆だった(よね?)のに慣れるのに大変だった。今までの柳生十兵衛って眼帯は左目だったよね?実在した柳生十兵衛氏は眼帯っていうか、失明はしてなかったらしいですけど(佐藤版はそれを意識して最後に眼帯っぽく目を覆うだけだったけど)。

それに去年の春に某公共放送で村上弘明氏が柳生十兵衛をやっちゃってるんで、そのイメージから抜け出すのにも大変で、途中、どっちが柳生十兵衛やねんってこんがらがりました。

これなら村上幸平氏に柳生十兵衛をやって欲しかったなぁ。彼なら群像劇の中でも自己主張出来るだろうし、中心的な役回りになっても対応出来るし(お、ベタボメじゃんか)。

それか素直に村上弘明氏に柳生十兵衛をやらせて、剣豪との対戦を描くとかね。折角今回は柳生兵庫っていうキャラも登場させてたんやから。「魔界転生」の小説版を映像化とかでも良かったんとちゃうかなぁ。あ、小説版の柳生十兵衛は小細工バリバリ(相手は魔物ですからね)でやってたから村上弘明氏の柳生十兵衛には合わないかな。

う~ん、勿体ない。もっと制作段階で煮詰めて欲しかったですね。

ところで一番悪いのって、本の虫の殺された弟だよな。ってかさ、皆もっとちゃんと話し合えば即解決だったんではないっすかね。それを言っちゃ~いけんけどね(笑)。

ツボに嵌ったところ。「はは、そうなんだ」by忠長。