goo blog サービス終了のお知らせ 

獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

法人がなくても事務所がなくてもビジネスパートナーをみつけなくても全盲ヘルパー事業所がつくれるってホントなの?

2025-07-25 23:58:14 | 全盲視覚障害者によるヘルパー事業所開設プロジェクト
コーディネーター

去年の6月から、日本ではじめての全盲ヘルパー事業所、ウエカジハローセンターを開業している私、目の見えない、網膜色素変性症な私、盲人ウエカジ。

全盲ヘルパー事業所とは、視覚障害者みずからがヘルパー事業所の経営者となることで、自らがその事業所の利用者でもあり経営者。つまり、利用者ををさがしたり、売り上げにこまったりはしない事業所。これを、全盲ヘルパー事業所と私は勝手によんでいる。

自らの障害を元手、資本として、営業する、自らの障害がお金儲けのもとになる、障害資本主義。障害資本主義の実践が全盲ヘルパー事業所。

こんないい仕組みをどんどん広めていこうと、私の盲人ウエカジYOUTUBEチャンネルで発信したり、ラインのオープンチャット、全盲ヘルパー事業所連絡会で、意見交換会をしたりしている。

でもなかなか、全盲ヘルパー事業所ふえないね。私が知っているのは、兵庫県でひとつできたぐらいかな。

なぜひろがらないのか。私でもできたので、だれでもできるはず。
まず、法人をつくり、事務所を契約し、そしてビジネスパートナーのヘルパーをみつける。この3つがそろえば、全盲ヘルパー事業所はつくれる。そして、経営を安定させるには、重度障害者等就労支援特別事業を利用する。全盲ヘルパー事業所のサービス提供責任者は視覚障害者当事者、ウエカジハローセンターのサセキは、私、盲人ウエカジ。そのサセキ業務をするにあたり、特別事業のヘルパーをつかっている、そのヘルパーはどこから派遣するかというとウエカジハローセンターから派遣。

この仕組みをつかうことで、現在、私の事業所、ウエカジハローセンターは、利用者4名、ヘルパー10名にまでなった。月のうりあげは100万えん。私のサセキとしての給料は月17万円。これとはべつに、ウエカジハローセンターには毎月5万円の利益があがってくる。こんないい仕組みはない。
なぜ、みんなやらないんだろう?

そう思っていた私。
ただ、みんなやろうとしても、ウエカジさんみたいにはうまくいかない。なにか仕事をしていてそこが副業をみとめていないとか、事務所を用意するのが大変とか、ビジネスパートナーのヘルパー、信頼できるヘルパーが、一緒に全盲ヘルパー事業所をやってくれるヘルパーがみつからない。重度障害者等就労支援特別事業の制度が私の住んでいる自治体にはない。さまざまな理由で、できないみたい。

司法試験の合格体験記ではいかに、簡単に試験に合格できたとかいてあっても、いざ実際に自分が受験してみると、そう簡単にはうからない。それとよくにている。私は、たまたま、まわりの人たちにめぐまれ、たまたま、自宅の賃貸アパートの大家が理解があり、賃貸契約を住居用から、事業所用に契約切り替えしてくれたり、そして私の住んでいる豊中市に重度障害者等就労支援特別事業があったりと、いろいろな幸運がかさなっていたのね。

そりゃ、全盲ヘルパー事業所つくろうとおもってもなかなか、つくれないね。

そんな今日、全盲ヘルパー事業所連絡会意見交換会で、とてもすばらしいお話を聞けた。同行援護事業所を経営されている人のおはなし。

その方は、関東に1か所、同行援護事業所をもっていて、その事業所の地域拠点として全国に、視覚障害者とヘルパーを配置している。その地域拠点で、その地域の利用者とヘルパーをマッチング、さらに、その地域に旅行にきた視覚障害者にもヘルパーを派遣している。

この仕組みのどこがすばらしいかというと。事業所はいひとつでいいということ、地域拠点はあくまで、事業所ではなく、その事業所のひとつの部署、なので、事務所の物件もいらないし、事業所ごとにヘルパー2.5人確保しないといけないという条件もみたさなくてもいい、法人も関東のひとつの事業所だけが法人をつくっていればよくて、地域拠点は、法人もいらないし、事務所もいらない、ヘルパー2.5人をやとう必要もなし。

ほんとすばらしい制度だね。このような地域拠点、視覚障害者とガイドヘルパーのペアの地域拠点の規模がおおきくなり、ヘルパーも常時2.5人、週80時間ぐらいやとえるとなったら、いよいよ、その地域拠点を全盲ヘルパー事業所として、独立させたらいいね。

地域拠点の視覚障害者は、特別事業の制度をつかって、地域拠点の事務作業、ヘルパーさがし、マッチング、シフト組などをする、そうすれば、その地域拠点はすぐに採算がとれるね。

ほんとすばらしい制度だね。地域拠点の視覚障害者は、その地域拠点の責任者でもあり、利用者でもある。好きなときに、好きなヘルパーさんと自由に外出できるね。ほんと理想的。

課題をひとつあげるとすると、場所が本部からはなれているので、どうやって、その地域拠点の視覚障害者、ヘルパーを見つけるかということ、信頼のできる人でないと、勝手に不正請求とかをしだすしね。

私の事業所、ウエカジハローセンターにも、かつて、いろいろな地域から、ぜひ、私もウエカジハローセンターの利用者として登録してください、ヘルパーはこちらでさがしますから、という相談が何件かあった。でも、私はすべてことわっている。それは、私が、遠方の利用者、ヘルパーを管理できないため。もし、そこで架空請求かがあり、自治体にしられれば、私の事業所ウエカジハローセンターは、多額の返戻金、介護報酬の返還をしないといけない。この返礼で、つぶれたヘルパーは多い。ヘルパー2.5人条件が達成できなくて、架空請求したりして、それがばれて何百万もの返還金、それが返せないと、事業所は指定取り消し。取り消されると、その事業所の経営者は、その後5年間、ショウガイフクシサービス事業所はひらけない、かなりおもたいペナルティー。(まぁ、それでも、親族を代表にして、いくつも事業所をポコポコつくって、つぶして、つくってつぶしてという人はいるけどね。)

このリスクをあえて、とって同行援護事業をひろげていこうというその経営者、すごいね。

これからの同行援護事業所は、東京のマッチングガイドヘルパーズみたいに、マッチングアプリで利用者とヘルパーをマッチングさせるスタイルか、私のように、ミクロな、自分のためだけの小さな事業所全盲ヘルパー事業所の2つのスタイルが主流になるかとおもっていたけど、そこにもうひとつ、それぞれの長所をとりこんだ、地域拠点スタイルも大きくなっていくだろうね。

みなさんも、全盲ヘルパー事業所はちょっとハードルが高いなという場合、ミニ全盲ヘルパー地域拠点という手もあります。


毎月最終金曜日の夜8時から、意見交換会をしていますので、そこでいろいろ質問してね。

以下が、全盲ヘルパー事業所連絡会のオープンチャット匿名で登録できるので、ぜひ参加してね。

オープンチャット「全盲ヘルパー事業所連絡会 障害資本主義の実践from ウエカジハローセンター」
https://line.me/ti/g2/WYqn8II3xOFgAiFKpS547M8TJUl8lAaZnbz9EQ?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ベランダ栽培のメロン、とれ... | トップ | 昼過ぎ、部屋の中がこげくさい »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

全盲視覚障害者によるヘルパー事業所開設プロジェクト」カテゴリの最新記事