かっこよくないかい？

　　数日前のニュース。東京で珍しい昆虫の展覧会。その昆虫を集めたのは、フランス文学者の大学教授。仏文学と昆虫ってまったく関係なし。なんかかっこいい。

　　そこらへんの世捨て人のおっさんが、家族からも迷惑がられて、収入の大部分を昆虫採集にあてるのはかっこわるい。でも仏文学者が、フランス文学と同じくらい昆虫採集に熱中するこの違和感がたまらない。あこがれる。

　　私が毎日めぐるブログ。モーヲタなのに就職活動をしている学生のブログ。モーヲタなのになぜだか鉄道オタクのブログ。モーヲタなのに女子高生のブログ。なんか興味深い。ただ単にモーヲタを極めるのではなく、それと同じくらい、他の分野にも高い関心。いい刺激になる。なんかかっこいい。

　　たんぱラジオ。ラジオ日経の番組。「しゃべってしゃべって９０分」。短波とはいえ（短波は世界中で聞けるんだったかな？）、アナウンサーや日経の社員によるモーヲタトーク。紺ちゃんのスーパーセーブだの、にょきにょきのBerryz工房だとか、同僚の家での本人不在の藤本美貴誕生会だとか、本当にモーヲタトーク。それも３０代から４０代後半のおっさんのヲタトーク。競馬の実況アナウンサーなのにモーヲタ。なんかかっこよくないかい。

　　働きながら子供を育てる母親。会社員なのに司法試験受験生な夢をすてきれない法学部卒業生。仏文学者なのに博物館なみの昆虫採集。ラジオアナウンサーなのにモーヲタ。

　　なんかこういう、両方ある人がうらやましい。どちらも同じ比重。どちらかが趣味ではなくて、どちらも本業。なんかかっこいい。私デスペアも、そうなりたいものだ。

　　弁護士なのにモーヲタ。網膜色素変性症なのに弁護士。網膜色素変性症なのにサラリーマン。網膜色素変性症なのにモーヲタ。なんかかっこよくないかい。

　　あと２週間でフルタイムで働くサラリーマンとなってしまう私デスペア。司法試験への情熱と、モーニング娘への情熱は失われてしまうのか。それとも倍増するのか。非常に心配である。

　★今日の勉強時間　０時間。