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居心地

相棒のワンコとの暮らしの風景
他愛ない日常のあれやこれ

読了「透析を止めた日」

2025年03月15日 | 

この本のタイトルは流れて来るラジオの情報で知った

「透析を止めた日」

 

本書は著者の夫である

60を目前にしたテレビプロデューサーの

終末に向けた透析医療の実態ルポである。

 

部外者には知り得ない赤裸々な内情と

終わりの見えない(選べない)壮絶な日々が

傍らで見守り続けた妻によって綴られている。

 

ご存命の日常が描かれている第一部は

透析医療を生涯続ける辛さ、苦しさが

迫って来て

正直ただただ重苦しい気持ちで塞がれた。

 

第二部は

夫が亡くなった後

妻である著者が透析医療について

深く掘り下げた取材の上

様々な病院、施設の実体が晒されている。

と共に

患者本位の医療を手掛ける医療関係者の奮闘を

紹介してくれている

 

そこから見えて来る血液透析以外の選択肢に

一筋の希望が見えて来た。

 

 

叔母も従兄も腎臓を患い

透析治療を受けた末、亡くなっている。

当時まだ子供だった私は

どう言う経過を辿って亡くなったのかは

知らない。

 

母はすい臓癌の末

ホスピスで看取った。

その時の経験で終末医療について

少しは知った気でいた。

 

自分の抱える持病を思うと

透析を受ける確率は一般の方よりも高いと

自覚しているので

少なからず透析医療には感心があった矢先

この本と出合った次第である。

 

よくぞこの本を書いてくれたと

感謝の気持ちを伝えたいほどである。

自分の人生においても

知っていると知らぬままでは

雲泥の差がある事を突きつけられた。

 

現時点では

自分の臓器を一日でも長く使えるよう

自己コントロールをしっかりせねばと

何より自分を戒めるのであった...。

 

 

 

本日もご訪問ありがとうございました。

 

 

 

 


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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (boke0905)
2025-03-15 15:45:48
この本、気になってました!

私の長年の友達は透析を20年以上やっています。今67歳です。
年々体力がなくなってきて、毎年冬は風邪からの肺炎で入院してしてます。
以前は1週間でしたが、今年は1ヶ月も入院しました。
そして透析のせいで貧血が起こり、突然クラっと来るので、歩く時には杖をついてます。
でも本人はとても明るく前向きな人です。
透析してる人は長生きしないと聞きますが、少しでも長生きしてほしいです。

本嫌いな私ですが、dekochinさんのブログを読み、本を読んでみようかなと思っています。
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Unknown (dekochin1105)
2025-03-16 08:56:02
boke0905さま
ご友人が長い事、透析を受けられているのですね。
分かってはいたつもりでしたが
透析は始めると止められない現実と
向き合わざるを得ませんでした。
どうかご友人の方がこの先も
QOLを保って長く生活を楽しんで
下さる事を願っています。
返信する
Unknown (寝子)
2025-03-18 12:13:44
透析の知識はほぼありませんが
昔ご近所さんにいらっしゃって
真夏の暑い時も
腎臓に負担がかかるから
喉が渇いても氷を少しづつ口の中で
溶かせて我慢すると聞いて
大変さの一部を知った次第です
より良い治療法があるならば
早く広まってほしいと願います
返信する
Unknown (dekochin1105)
2025-03-20 16:39:54
寝子さま
透析の病院はあちこちに見かけますが
どのような終末を迎えるのか
全く知りませんでした。
長い治療になる分
ちゃんと自分で知って自分の
閉じ方も選択したいと思いました。
返信する

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