
「日蝕」に続いて、「マチネの終わり」を読んでみました。
この本を読み始めたら、teruteruばあさんが「どういう風の吹き回しでそんなものを読んでいるんだ?」と言ってきました。「おれはその本はもう読んだぞ」とのこと。
ばあさん好みの本なのか.....
毎日新聞を購読しているのにこの小説のことはぜんぜん知らなかった。新聞の連載小説って毎日読んでないと筋を見失うのが面倒で目にしてません^^;
「日蝕」とはうって変わって易しい文体です。中年の恋愛話は、まるで弘兼憲史のマンガに出てきそうなストーリーで、前半では何度か読むのをくじけそうになりましたが、時代の描写がしっかりしている点は興味深く、また、後半からは急にテンションがあがるドラマティックな展開でもあり、作者の狙い通り日常を忘れて没頭できました(^^)
宇佐美りんもそうでしたが、近年の小説なので、スカイプやSNS、ブログなど、私の中ではおおよそ小説の世界だとは無縁だった文化が頻出してくるのは不思議な感じを受けます。
面白く一気に読めた一冊ですが、わたしは「日蝕」の方が好みですかね。
この小説は2019年に映画化もされていたのですね、それも今まで知らなかったです。
これを映画で見たら泣いちゃうかも^^;
p.s. 魚献立が多いのでたんぱく質が多いのはやむおえないかな....