
30日の納竿釣行が爆風で中止になったので、ばあさんと一緒にセール中のブックオフへ。
ざっと眺め歩いて、これ読んでみようかな、と手にしたのがこちらの本。
将棋を題材にした推理小説です。初めて読む作者。
銘駒を抱いた白骨死体をめぐり、主人公の棋士、上条啓介の生い立ち、銘駒の持主を追う刑事、の2つのストーリが交差しながら進み、最後にそれらが結ばれます。
プロ棋界を知らない人にとっては、新鮮な内容だとは思うのですが、将棋ファンにとってはストーリーが大人しい、というか、緊張感に欠ける感は否めませんでした。
壬生芳樹、東明重慶と、登場人物の名まえからは、そのモデルが容易に想像できます。
バイロンは、事実は小説よりも奇なりという言葉を残しましたが、現実の棋界はまさにこの言葉通りであることを、将棋ファンは知っています。
こちらが内容紹介。
読み終えてから知りましたが、2019年にテレビドラマになっているのですね。
ブックオフに数冊がまとめて置いてあった理由はそのせいでしょうか。
棋界の描写は正確です。
監修はスゴハチの異名で知られる飯島八段、凄くないですか?
文庫本は2020年ですが、単行本は2017年に発行されています。
余談ですが、棋士を扱った小説では川端康成の「名人」が好きです。囲碁をよく知らない私が読んでも、対局の様式美や迫力がひしひしと伝わってきます。
p.s. 塩分ちょっと多め、おかず1品減らしたらちょうどよい感じ。
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