ワット・プラケオの後は王宮の壁に沿って歩き、ワット・ポーに向かいます。
ここでも三島の文章を引用してみましょう。
たとえば、ワット・ポー。
十八世紀末ラーマ一世の建立にかかるこの寺では、人は次から次へと立ち現れる塔や御堂の間を、掻き分けていかねばならない。【中略】
涅槃仏殿の巨大な金色の寝釈迦は、青、白、緑、黄のモザイクの箱枕に、叢林のように高い金いろの螺髪を委ねていた。金の腕は長くのびて頭を支え、暗い御堂のみこうの端、はるか彼方に黄色の踵が輝いていた。
その蹠(あしのうら)はみごとな螺鈿細工で、こまかく区切られた黒地の一区切りごとに、虹色にきらめく真珠母が、牡丹、貝、仏貝、岩、沼から生い出た蓮の花、踊り子、怪鳥、獅子、白象、竜、馬、鶴、孔雀、三帆の船、虎、鳳凰などの図柄を以て仏陀の事蹟をあらわしていた。【以下略】
美しい仏像を美しい文章で表現しています。
王宮の端を曲がると、仏殿がみえてきました。
この仏塔が次から次へと現れます。
仏像は、立像、座像、涅槃像の3種類に分かれますが、涅槃像は悟りを開いてから入滅するまでの姿を現しているといいます。目が開いている像は入滅前、目を閉じているのは入滅後だそうです。
こちらの仏像は、目を開いている涅槃仏なので、悟りを開いて最後の説法をしているところになります。
ところどころに仏像が祀ってあります。
涅槃仏の祭壇。
こちらが足の裏。三島が「見事な螺旋細工」と表現したものです。
仏像の背中側には、お布施をするところがあって、20バーツを1サタン硬貨108枚(1バーツ=100サタン)と交換し、それを奉納することができます。
日本人にも馴染みが深そうな仏像。
寺院内にあるマッサージの本山。マッサージ専門学校といったところでしょうか。実際にマッサージも受けられるそうです。1時間480バーツは相場より高い?
こちらは本堂。
立像もあります。
タイの人達はほんとうに信心深いなと、どこの寺院に行っても思いました。
本尊は工事中(?)、この日はなにかの行事があるようで、お坊さんが集まっていました。
4つの廻廊に並ぶ仏像。
この寺も時間があれば、ずっと廻っていたい場所です。
さて、次はいよいよ今回の旅行の大本命に向かいます。
[ワット・ポー (Wat Poh / วัดพระเชตุพนวิมลมังคลาราม )]
2 Sanam Chai Rd, Phra Borom Maha Ratchawang, Phra Nakhon, Bangkok 10200 タイ
p.s. 魚食が多いとたんぱく質も多い。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます