
平野啓一郎の「決壊」を読み終えました。
文庫本2冊からなる長編小説です。
上巻の後半から物語は緊迫し、何度もめくり返し読み返し、事件のヒントと思われる個所を確認しつつ、下巻は頁をめくる手が止まらずに一気に読み切ってしまいました。平野啓一郎作品は、長編にその面白さが発揮されると思います。
2011年の発行。初出は2006年。
こちらはその前に読んだ一冊、「顔のない裸体たち」。
こちらもネット社会の暗部を題材にした作品。この2作品は2004年から2006年にかけて新潮に掲載されたものです。ちょうどインターネットが普及(WindowsXPのリリースが2001年)して、匿名サイトで違法画像が活発に流れていたころでしょうか。世の中にブログが出始めた頃。
当時の状況を思い出しながら読むことができました。
こちらは2008年の発行。初出は2005年。
もう少し、平野作品を読んでみる予定です。
p.s. 今日はいい数値。毎日こうだと言う事なし。