小樽のカレイ釣りも終了、ホテルに戻って翌日の予約です。
初日と二日目は出発前に予約入れてたのですが、三日目は天候を見て場所を決めようと思ってました。
天気はどこも良さそうなので、苫小牧に行ってみましょう。
苫小牧沖(浜厚間沖)は、今回の釣りで一番楽しみにしていたポイント。
40cmオーバーのジャンボマガレイが釣れるんですよ。
発売中のつり丸6月15日号がある人は、P62,P63をご覧ください。
針生さんがマガレイのサイズについて書いています。
「マガレイの40cm以上は、マコガレイに例えれば50cmのランカーに匹敵する」
とあります。大型マガレイは、それだけ希少。
そして、その針生さんも一目を置くジャンボマガレイ釣場が、ここ浜厚間沖なんです。
ホテルに戻ってシャワーを浴びて、ビールを飲む前に苫小牧西港の大吉丸に電話。
ここの船長さんもフレンドリーです。
「オモリは40号ねー、朝早いよー、4時半には船に乗ってて、場所わかんなかったら電話して。仕掛け作るの?派手じゃないのがいいよ、派手だとギスが邪魔するから。釣れなかったら俺の仕掛けあげるよ、俺の仕掛けもあまり釣れないけど(笑)。氷は用意してね、コンビニの板氷がいいよ。餌を用意して欲しいって?俺もう飲んじゃってるから買いにいけねーよ、札幌なら売ってるから買ってきてよ」
てな具合。
しかし、明るいうちから飲んでるのか?^^;なんかウマが合いそうな船長だ。
仕方ない、餌を買いにいこう、ビール飲む前で良かった、と車でアメリカ屋漁具へ。
アオイソメを2パック買って、ついでに仕掛けもみてみたけど、なんかたくさんありすぎてよくわかんないので、やっぱり船で結ぶことに。
そして、ビール飲んでぐっすりと睡眠。
2時に出発して、高速を通って苫小牧港へ。
この日のお客さんは8名。
左のトモが空いていたので入れてもらいました。「ここ入っていいですかね?」「いいんでないかい~」のやりとりが北海道らしくて素敵です(^^)
タックルは小樽と同じく、幻舟180PT+カルカッタ小船1000.
専用の餌置がありますよ、こりゃ便利ですね。船べりからコの字型の針金がでていて、そこにプラスチックのケースがぴったりとはまります。
夜明け前の苫小牧港は、船に明かりがつき、作業中の漁師さんがたくさんいて活気が溢れていましたが、明るくなるとみんな作業を終えて港は静かです。
予報は曇りだったけど、朝のうちは霧雨が落ちていました。じきに雨は止みました。
船は港を出て西に向かいます。「ちょっとここでやってみよっかー」とマガレイ狙いを開始。
水深は19m、思ったより浅いのでびっくり。
さっそく隣のおじいさんがヒット、竿のしなりがいいですよ。
大事にタモですくったのは、でかいカレイですよ。
B面にはしっかりと黄色い印が、いきなり40cmのマガレイが登場しちゃいました、おそるべし!
わたしは昨日と同じく、ハリスに針を結んだだけのシンプル仕掛け。
色よりも小突きで勝負です。東北スタイルで、休む間もなく小突き続けます。
次は釣るぞーと気合入れて小突いてると、あれ?すぐに移動の合図。
船はけっこう走ります。僚船の近くで投入合図、水深は50mと一気に深くなりました。
「底から5mでやってみてー」
なんと、カレイで底から5mとな。これは噂の浮きソウハチではないですか。
マガレイ船だと聞いていたので、浮きソウハチがやれるとは思いませんでしたよ。
底から5m切って、あまり道具を動かさずにアタリを待っていると、ほどなくモゾモゾっというアタリ。
えいっと合わせると、竿がギューンと絞り込まれました。いやー、本当に中層で食うんだ、このカレイ^^;
浜厚間沖での一枚目は、ソウハチガレイ。
日本海より型がいいですよ、35cmくらい。
お約束のB面。
この写真からわかると思いますが、ソウハチは片方の目が体の横側にかかっています。
地元アングラーは、ごっついタックルを出します。
オモリ負荷100号くらいの竿に、4000番クラスの電動リール。
フラッシャーサビキに赤染めイカタンをつけて、多点掛けを狙います。
中層釣りなら小突く必要がないので、わたしも竿チェンジ。
幻波ハナダイ、魚がかかると胴に乗る調子で、長めの竿です。
仕掛けは片天2本針のまま。
これにソウハチが掛かると、竿がグィーンと曲がって楽しい~(^^)
単発ですが、バケツの中はどんどん溜まっていきます。
棚指示も、最初は底から5mだったのが、底から10m、底から15mと変わって、しまいには上から28mと海面からの棚取りになってしまいましたよ^^;
関東のカレイ釣りの常識では考えられない、ソウハチはどんな泳ぎ方してるんだろ?
船長に「ここのソウハチ、何食べてんの?」と聞いてみると「よくわかんね、オキアミみたいなもんじゃないか」という答えでした。
この食いがずっと続けば、軽く100枚突破しそうな勢いでしたが、時間が経つに連れ反応はなくなってきました。
「いなくなったー、マガレイやろー」と、朝のポイントへ。
今度はパラシュートアンカーを入れての流し釣りです。
北海道はパラシュート入れるカレイ釣りが一般的なのかな?
さて、さっき隣の人が釣ったようなマガレイ食ってこーい、と小突き続けると、ココッと小さいながらも明確なアタリ。
バシッと合わせると、ズシッとした重み、こりゃいいんでないかい?
巻き上げの途中も引きは強烈、わくわく(^^)
あっさりと42cmのマガレイゲット!
ギスのおまけ付き、重いはずだ。
北海道の船宿のホームページみると、みなさんカレイのB面を前に向けて写真に写ってます。
なんでだろうと思ってたんですが、これはカレイの種類をはっきりさせるためなんですね。
上の写真も、尾のところの黄色部分でマガレイだとわかります。
いやしかし、マガレイもこんだけの大きさになると引きが強烈で楽しいですよ。
小型マガレイのように入れ食いってほどではないけど、その後もアタリは続きます。
バケツの中で曲がってしまうマガレイなんて初めて見ましたよ。
外道はこちら、ギス(ツマグロカジカ)。
これも日本海よりでかいです。30-40cmあります、すべてリリース^^;
たまにカニを吐き出す奴もいました、カニを食べてるんですね、さすが北海道の魚。
スマートなギスだな、と思ったら、なんとハッカクですよ。
こりゃびっくり、初めて釣った。
というか、生きているハッカクを初めてみた。
北の家族でこれの塩焼きを食べたことあるけど、旨かったなぁ、、、
ハッカクの恥ずかしい角度からの写真。
鼻毛が出てますね。ホウボウのようにこれで餌を探すのかな?
アタリは余計にないけど、コツコツと根気よく小突いていると飽きない程度にアタリがあります。
ここも小樽同様にマガレイとソウハチが混じって釣れてくる。19mの水深にもソウハチがいるんですね。
後半、隣のおじいちゃんの竿がこれまで以上に曲がっています。こりゃ大物?それとも一荷。
タモに収まったのは、一番上の写真、なんと47cmのジャンボマガレイですよ。
まさに北海道、でっかいどう、たまげました。
この47cm、記念に持っていきなよと、私にプレゼントしてくれました、かたじけない(^^)
そんなこんなで、12時までやって沖上がり。
ソウハチ30-35cmが14枚、マガレイ28-42cmが25枚という大満足の釣りでした。
船の上で発泡スチロールに魚詰め、入りきらない分は隣のおじいちゃんに差し上げたところ、快くもらってくれました。
こちらがお世話になった大吉丸。
ここも良い船です、また乗せてもらいたいな。
船代は6000円(餌氷別)と、これも北海道プライス。
この三日間、どれもこれも楽しい釣りができました。
天候、潮、魚の機嫌、船宿、お客さんのすべてに恵まれて、最高の釣りでした。
で、いろいろな人と話して、それに共通していたことは「今度はマス釣りにおいでよ」と言うこと。
やっぱり道央を代表する釣りものはサクラマスなんでしょうね。
今回は時期が合わなかったのこともありましたが、寒い時期であること、仕掛けが特殊(バケ揃えるのがなかなか大変)なのもハードルがちょっと高いです。しかし、次回に来るときはぜひやってみたい釣りですね。
大吉丸から小冊子をもらってきたので、これで勉強します(^^)
サクラマスの釣期やライセンスなども書いてあります。
[苫小牧西港 大吉丸]
http://www10.ocn.ne.jp/~dai-hh/14.html
船付場に集合↓
この日は2本釣れました。
カジカ(ギス)がけっこう邪魔してくるんだけど、ぱっと見でずいぶんスリムなカジカだと思ったらハッカクでした^^;
詳細楽しみにしておりますです。
道央釣りの詳細、ぽちぽち書き始めたのですが、次回いくときの備忘録も兼ねようとしているので、どうしても長くなってしまい、更新がトロいです^^;。気長にお待ちください。
アメリカ漁具、検索したら真っ先に見つかりました。あと、フィッシュランド各店舗にも時間に余裕があれば行ってみたかったです。