サンショウウオの四十九日 - 朝比奈秋 (文藝春秋2024年9月号) 2024-08-31 05:29:05 | 読書メモ 2025年上半期の芥川賞は2作品が受賞。そのひとつめです。 胎児内胎児という不思議な出生を持った男が主人公、かと思いきや、なにか語り口が不自然。この違和感はどこから来るのだろう?と思いながら読み進めると、語り手が二人いた、そして語り手の彼女らは、結合双生児でした。 非現実的な舞台設定から、意識の存在を巡って話は進みます。語り手の交代が頻出するのでそれに混乱させられますが、それもまたこの小説 . . . 本文を読む