サーニャ可愛いよサーニャ7【1966】 2011年08月27日 | イラスト 遅ればせながらコミケお疲れさまです。 前日っていうか当日までコピー本作ってたため虫の息&行ってみたら代表者の黒樽が来てなくてあせったり、Aさんがまさかの帰宅という非常事態が連発しましたが無事に終えることができました。 ギリギリまで原稿の修正をしていた為、10冊足らずしかコピー本を作れなかったのが悔やまれます。次回はちゃんと印刷会社に刷ってもらおう 特に書くことも思いつかないのでこの辺で… 黒樽さんえいらにゃ絵まだですか^^
ゆるゆりSS 【律氏】 2011年08月23日 | 短編小説 赤みを帯びた髪をお団子にしている、中学校に上がり立ての少女、赤座あかりは、元気な女の子。 学校でも有名な良い子。良い子の代表。良い子の代名詞。良い子と言ったら、この子。 ある日、そんなあかりの下に、小包が。 「なんだろうこれ?」 クロイタチ宅急便で届いたそれ。要冷蔵というラベルが貼られている。もしかして蟹かもしれない。 そういえば、結衣ちゃんのとこにも蟹が届いたって言うし、なんてことを思いながら。 あかりは、その発泡スチロールの蓋を開けた。 ――思えば、この時、どうしてそんなことをしたのか? なんで、お母さんが帰ってきてから開けなかったのか。自分にもわからなかった。 「う」 その中に入っていたもの。それは蟹だった。蟹に間違いなかった。 だが、足一本とは……。 これは、誰の嫌がらせなのだろうか? 誰かが主人公の座に嫉妬して? まさか? 「おい、もっと喜べよ」 「だ、誰?」 「俺だよ。発泡スチロールだよ。――実はな、俺は、魔術師マーリンの弟子で。この世界にやってきた魔王を倒してくれる魔法少女を探していたんだ」 あかりには理解不能だった。発泡スチロールが喋っている……。 そもそも口はどこなんだろう。探してみようかな。 でも、もし、万が一にでも見つけてしまったら、夢に出てくるかもしれない――それは嫌だなぁ。 「俺は、お前の願いを叶えてやった。だから、今度は、お前の番だ。さ、俺と契約して、魔法少女に――」 「ま、ま、ま、魔法少女だっってぇえええ」 玄関のドアが、うめき声を上げそうなくらい、勢いよく開かれた。ノブに手を掛けていたのは、目をキラキラと輝かせている少女だった。 その目と同じくらいの輝きを放っている金髪を、腰ほどに伸ばしている。 彼女は、あかりの一年先輩、年納京子。 どうやら、遠くから走ってきたようだ。 「はぁはぁ、魔法少女だって? あかり?」 「え、京子ちゃん?」 「どこ? どこ? あかり! どこにミラクるんがいるの?」 「えっと、ミラクるんじゃなくって、その発泡スチロールが――」 「ぐわはああああああああああああああああ」 突然の断末魔だった。 「「あ」」 京子の足下には、踏みつぶされて真っ二つに割れている、発泡スチロールがあった。 「あ……、あかりの蟹の足!」 あかりは、転げてしまった蟹の足を拾った。 一本だけだけど、なんだか嬉しそうだ。 「よくぞ、我が正体を見破ったな。小娘ども、かくなる上は、こうしてくれる」 発泡スチロールが膨張した。 もしかしたら、湿度か、何かの条件でそうなるのかもしれない、というような膨らみ方ではない。自ら爆発でもしようか、という膨らみ方だ。 中から、光が漏れてきた。 「ぶっはっはっは! これで、おしまいだ」 「そうはさせない!」 発泡スチロール大自爆の、強い光に包まれた。 その時、京子の前に人影が立った。 クリスマスツリーの先端にあるような星を付けたステッキを振るう。そのステッキから、青白い光が放たれ。爆発を封じ込めた。 「愛と正義の魔女ッ子ミラクるん、華麗に登場! 二人とも。大丈夫?」 「あれ、ちなつちゃん。どうしたの、その格好?」 あかりの同級生、吉川ちなつが、魔女ッ子ミラクるんの格好をしている。 もしかして、この前、無理やり着させられたことで、目覚めてしまったんだろうか? 「ほっ――――本物の、ミラクるんだあああああ」 「そう。私は、この世界に現れた、魔王を倒すためにやってきたんです。この発泡スチロールのようなものは、魔王の化身。本体もどこかにいるはずなんだけど。あの魔王は、少女から魔力を搾り取ろうとしていたから」 「うおおお。本物だ!」 「ちょっ、何するの! 離して下さい」 「ミラクるん~」 抱きついた京子と、ミラクるん(?)の反応を見ていたあかりは、首を捻った。 「もう、やめてって言ってるじゃないですか! 京子先輩!」 「うおぉぉ、ミラクるん~」 ――あれ? ちなつちゃんだよね? 「おーい、あかりーいるー? って、なにやってんの、みんな」 また玄関が開いて、京子と同級生の船見結衣が現れた。 ミラクるん(?)に顔を近づけている、京子を見て苦笑いを浮かべていた。 「あ、ゆいちゃん、どうしたの?」 「ああ、そうだった。実は、蟹がさ」 「蟹?」 その時、蟹の足が、あかりの手の中でもぞもぞと動いた。 「え?」 あかりの手の内から逃れた蟹の足は、結衣の頭上に飛んでいき。 大きなタラバガニに変化した。ハサミを結衣の首筋に付けた。 結衣は、ひぃ、と短い悲鳴を上げる。 「結衣ちゃん!」 「結衣先輩!」 無意識に踏み出そうとしたミラクるん(?)の手首を、京子の手が取る。 振り返ったミラクルン(?)に向かって、京子は首を振る。 「ダメだ! ミラクるん。今行ったら、結衣が危ない」 「でも、どうしたら」 「こんな時こそ、あかりの力を使うんだ」 「え、あ、あかり?」 ――も、もしかして、主人公にしか使えない強力な力が! そうだよね。主人公なのに、こんな扱いひどすぎるもん。きっと、なにか、特別な力が。 「うん。わかったよ。あかり、結衣ちゃんを救えるなら、なんでもする!」 「良く言った。さすがは、あかりだ」 「それで、あかりの力って?」 「あかりの持つ特別な力。それは――『存在感の無さ(ノーイグジステンス)』! その力は、かつて魔界を滅ぼしたと言われているほどの、強力なもの。自分の存在感の無さを、うつしてしまう能力だ。さぁ、行け、あかり」 自信たっぷりに人差し指を立てた京子。 だが、あかりは首を振る。 「無理だよ! 存在感がないのって、能力じゃないもん」 「ええい、時間がない。ミラクるん、そっち持って」 「はい」 「「せーの」」 右と左から足と手を持ち上げられたあかりは、抵抗も出来ずに、そのまま投げられる。 さながら、ボーリングのようだった。 「あ、あかり、主人公なのにぃいいいい」 ――って夢を見たんだ。 ここは、旧茶道部を占拠して作られた「娯楽部部室」。 いつものメンバーが暇をもてあまして、机を囲んで、談笑していた。 そして、昨日見た夢のことへと触れる。 京子が、そんな夢を発表したのだった。 「おい、京子。本当だろうな、それ?」 「なんで、結衣先輩が蟹に襲われるんですか!」 呆れ顔の結衣と、頬を膨らませたちなつ。 気にするなと、京子は、ひらひらと手を振っている。 「まぁまぁ、夢の話しだし。でも、ミラクるんのちなつちゃんは可愛かったなぁ――――って、あかり?」 部室の端、座敷童のように体育座りをしていたあかりは、膝に顔を埋めながら、 「あかり、主人公だもん。――存在感がないのは、特別な力じゃないもん!」 ぐすりと目頭に涙を湛えたあかりは、顔を伏せる。 「ああ、すねちゃった。おい、どうするんだよ、京子」 「え? あたしのせい?」 「そうですよ。京子先輩が変な夢を見るから悪いんです!」 むーと納得しなかった京子だった。 だが、あかりの様子も気になってしまう。 しょーないかー、と口付いた京子は、おもむろに立ち上がって、 「あかり。気にすることはないって。ほら、あかりは、個性がないのが個性みたいなとこあるじゃん。……って、違う違う。ほら、こっちで遊ぼ」 差し伸べた京子の手を、雨の日の犬のような目でじっと見る。 と、そっと掴んだ。 「うん」 あかりは立ち上がって、みんなの元に帰る。 そんなあかりを迎えてくれるのは、みんなの笑顔だった。 あかりは、もう二度と京子ちゃんにそんな夢を見させないように、精一杯目立とう。そう思ったのだった。 ぽとり。 ――――立ち上がったあかりの足下には、蟹の足が落ちていた。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 百合成分ゼロなのです。サーセン。 ってか、京子の一人称って何だっけ? 適当に書いちゃったけど……。 いやぁ、あかりのキャラは動かしやすい。むしろ、動かさなくて良い? 今度、上げるとしたら、日常のシュールギャグを実験してみたい。 読んでくださった方には感謝です。ありがとうございました。
コミケおつかれさまでした A 2011年08月19日 | イラスト 速攻で帰宅したオレが言うのもなんですが、本当にお疲れ様でした(あの暑い中!熱中症は大丈夫でしたか?) 次があればがんばりたいと思います。 黒人描くの楽しい
東京マンガラボ様にメンバー作品が掲載されました! 【アサヒ】 2011年08月17日 | イラスト 全国の大学漫画研究会の会誌をWEBで公開している東京マンガラボ様のサイトに当研究会のイラスト作品4点が掲載されました。 東京マンガラボ 左3点がAさん、右1点が私です。2010年冬の季刊誌「ガルゴスキー」に掲載したイラストです。 作品は随時UPしてくださるようなので、漫画、イラスト作品を提供してくれる方がいましたら、私宛に画像添付メールをください。送っておきます。 一次創作なら、漫画、モノクロイラスト、4コマなどジャンルは問わないようです。 1966さんが本気で魂込めたイラストを追加で送ってくれる予定です。(待ってますよ^^) あと大阪芸術大学漫研の方の作品クオリティ、ぱない! さすが芸大、レベルが違いすぎる・・・ そうだ、編入しよう――!
コミケ乙でした!【憂菜】 2011年08月14日 | メンバー連絡 とにかく暑かった。 私は初日と3日目に参加しましたが…鬼。 何で土日で、お盆で、電力余ってるのに節電するんだよ…!今日だってピーク時で7割若干超えるくらいだったのに。 本当空調が全然効いてなくて本当にあと風船を重石付けずに糸一本で持ってるような…少しでも気を抜いたら意識手放す、って感じでした。 なによりの鬼畜が「まどか屋さん」でした… サクチケなのにね。直射日光のあたる中2時間待って、目の前で完売しやがったお… お蔭で他に欲しかった本2つ買い逃したお…orz もっと早く列切ってくれればいいのにね。1限なんだから分かるだろうにね(`・д・)=3 …と愚痴はこのくらいにしておきまして。 何やら今回は前日まで徹夜してコピ本描いてた奴らが多かったらしく、打ち上げがないというこのサークルらしくないイベントの終わり方でした(´・ω・)。 お蔭で私は心置きなくマイミクさんに車で帰り送ってもらって在庫持ち帰り楽々でしたが(笑) さて、9月卒業の私にとってこのサークルで残されたイベントはあと一つ。 9月14日~16日にかけての合宿でございます。 なんか若干引率な感じするけど(笑) けるとから全体メールが届かないという事象が発生してるようなので、そんなん聞いてねぇ!って人は私にメールしてくだしあ。
ロックスターに、俺はなる! 【律氏】 2011年08月07日 | 短編小説 ――――俺は、ロックスターを目指す男、グレン。 ロックスターを目指すには、ロックな生き方をしなければいけない。 俺は、家を出た。無一文で飛び出した。 「衣食住なんて、そんな非ロックな生き方、ロックンロールじゃねえぜ」 そう言って、親に別れを告げた。 しかし、現実は考えているほど甘くはなかった。 家を出て、一週間。 俺は、ノラネコのような生活をしていた。 神社の軒下では、ノラネコにすら小馬鹿にされた。大けがを負ってしまった。まさか、奴らの爪があそこまで凶悪なものだと知らなかった。 たぶんボスだろう、大きな猫に重い猫パンチを食らった。 「待ってよ、オーバーキルだよぉ」 そう叫んだ記憶がある。 「グレンさん」 俺は、猫との死闘の後、総合病院を訪れていた。 初診と言うことで、三時間も待たされてしまった。 「二番で先生がお待ちです」 「はい」 ナースのお姉さんに案内された通りに、眼科の角を曲がり、耳鼻科を通り過ぎた。 そこにあった「2」と書かれた引き戸を開ける。 「来たようだね、グレン君」 「あんたは誰だ」 「私は医者だ」 医者は白衣を着た、俺よりも若いかもしれない女性だった。青ブチのメガネの奥には、妖しい煌めきが照っている。 「そうか、医者か。医者がなんのようだ!」 「君は、ここに何をしに来たんだ!」 無論、治療だ。 そんなこともわからないのか、医者のくせに。 「まぁ、閑話休題だ。率直に言おう。君は、あと三時間の命だ」 「なんだと」 「ノラネコの爪には細菌がたくさんいるんだ。残念だが、もう君を治す手段はない」 「なんだと」 「そこでだ、一つ提案がある。君は、ロックな生き方をしたいらしいな。その命、地球のために使ってみないか? 今、世界は破滅の危機に瀕している。宇宙から小惑星イトカワが、地球を目がけて飛んできているのだ」 「なぜ、イトカワが」 「はやぶさばかりが注目されて嫉妬したらしいのだ。自分も擬人化されたかった、萌えっ子フィギュア化されたかった、と」 イトカワのやつ、地球に突っ込むなんてバカなことをォ。 「わかりました。俺の命、ロックに散らせてみせます」 「やってくれるか。では、このNIZT爆弾をイトカワに設置してきてくれ。亜光速ロケットはこちらで用意する」 3、2,1――――。 地球を離れたロケットは、俺を乗せたまま、亜光速に突入した。 周りが、極度に圧縮されたように見える。 「グレン君。聞こえるかい?」 「はい」 「よし。とりあえずは打ち上げ成功だ。こちらの指示通りに行動してくれ」 「わかりました。ドクター」 「むっ、そろそろ到着するな」 ロケットが進路を変えたことがわかる。 おそらく、小惑星の周りを回っているのだ。 ドンッという衝撃と共に、ロケットのエンジンが止まった。 「ドクター、イトカワに着地しました」 「では、爆弾を設置してくれ」 「ラジャー」 俺は、ロケットから出て、黒い箱『NIZT爆弾』を設置する。 「ドクター、爆発させますか?」 「まだだ、まだ早い」 爆発を待つ必要がどこにあるのだろう。俺は、そう思った。 だが、きっと、医者は考えなくてはいけない問題があるのだろう。倫理とかな。 「――――ぐ――グレン――さん」 声が聞こえた。小さな少女のような、可憐な声だ。 誰かが、俺を呼んでいる。 「誰だ! ………………まさか、イトカワ、お前なのか」 「――グレンさん、私が色々と迷惑をかけてしまったようで――すみませんです」 「すみませんって……、お前は、地球に一矢報いるために、衝突しようとしたんじゃないのか?」 「違います。天体の運行は、私の意思ではどうにもなりません。きっと誰かが操作したのでしょう」 「……誰か?」 「はい。ですから、わたしはここで、自爆しようと思います」 「だ、ダメだ! 俺は、お前が地球に衝突しようとしていると聞いてきたのだ。地球のみんなを守るために。しかし、お前が原因じゃないのだとしたら、俺はお前を救いたい」 「いいんです。わたしが、自爆すれば、地球の皆さんは救われるんです」 「いや、何かあるはずだ。……お前を救うための方法が」 「もう時間がありません。早く、わたしから脱出して下さい」 俺は首を振った。 「ダメだ!」 俺は、NIZT爆弾を地表から外した。宇宙空間に向かって投げる。 NIZT爆弾は、宇宙の彼方に消えた。 「俺が、お前の軌道をずらす!」 「ダメです。危険です」 「もとより、俺はもう長くないんだ。お前を助けることが出来れば、それがなによりロックなんだよ」 俺は、ロケットに乗り込む。エンジンを再点火させる。 「行くぜえええええええええええええええええええ」 ロケットの先端をイトカワにぶつけた。ロケットの推進力で、イトカワの軌道をずらすのだ。 「グレン君。何をしているんだ!」 「ドクター、俺、自分なりのロックを見つけました。守りたいと思ったやつを、命がけで守ることです」 通信機を握りつぶす。 「ロックだぜええええええええええええええええええええ」 視界が霞む。 もうちょっとなんだ、頼む、俺のロック魂。最後に力を見せてくれ! 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお……お……ぉ……」 ――イトカワ、お前に会えてよかったぜ。 「グレンさん、やりました! 軌道がずれました。グレンさん……? グレンさ――――ん」 地球――――総合病院。 「作戦は失敗です。ですが、イトカワは、地球にぶつかる軌道をずれました」 大きな猫が、医者に向かって結果を報告した。 椅子に深く座って、背を持たれていた医者は、深くため息をついた。 「いい作戦だと思ったんだけどなー。NIZT作戦。つまり、日本以外全部沈没作戦」 「グレンという若者に、猛毒を仕込むまでは成功だったんですけどね」 「イトカワを、地球にぶつかる軌道まで誘導するのも成功したのになー」 「あとは、イトカワを爆発させて、その隕石によって、日本以外の国が全て沈没すればよかったんですけど」 「人生うまくいかないなー」 「今度は、ロックとか、バカみたいなこと言い出さない奴を連れてきましょうよ」 「しかし、バカじゃないと、この作戦バレちゃうしなー」 「そうですねぇ」 「それより、総理大臣になんて言おう。人選ミスでしたって言うかー」 「ロックが悪いと言うことにしましょう」 「そうだな。まあ、今夜は、星空観察でもするか」 目頭を揉みほぐしながら、医者は、バルコニーに出る。天体観測が好きな医者専用の受診室には、豪華なバルコニーがあったのだ。 「星って綺麗だな。あ、流れ星。綺麗だなー」 それは、どんどん近づいてくる。 「ほ、星? いや、あ、あれは、NIZT爆弾!」 グレンの放ったロックの魂は、日本を壊滅させるほど、大きな星(スター)だった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 夏っていいですね。 白いワンピースとか、麦藁帽子とか。 ……危うく付いていきそうになってしまった。 しかし、小さくてかわいいものは、触れるよりも、遠くから目を細めて見ましょう。それがロリっ娘への接し方の所作です。 そして、妄想。少女を悪漢から救い出して、そこから始まるラプソディー。名前を告げずに去るところまで想像できれば、中級者。 それが前世からの許嫁であったというところまで想像できれば、上級者です。 気をつけて欲しいのは、彼女たちは、絶対に触れられない存在であることを自覚することです。妄想するのみです。 いいですか、ロリっ娘は、NOタッチ! NOリターン! ですよ。 ――僕らが憎むべきは、児童ポルノ禁止法ではなく、少女達を脅かす悪い大人達なのです。 以上です。
ヌイグルみ同好会 【律氏】 2011年08月04日 | 短編小説 ここは、とあるメルヘンの世界。 午後のティータイム。紅茶を飲みながら、ヌイグルミを愛した少女は思いました。 ヌイグルミこそが正義である。それ以外は全て敵だ。こうなったら、この世の生きとし生けるもの全てを抹殺しよう。この偉大なヌイグルミの力で。 ――ヌイグルミ帝国。 「アイル、ヌーイグルミ様。アイル、ヌーイグルミ様」 帝国には、朝十時に王室前の広場に集まり、王座にいる総帥(ヌイグルミ)を拝めなければいけないという決まりがある。 今日の総帥は、クマのヌイグルミだ。昨日はネコのヌイグルミだった。 総帥は毎日替わる。全ては、少女元帥の気まぐれだった。 ――くそ、なにがクマのヌイグルミだ……。バカにしやがって。なんで、あんなものに従わななきゃいけねえんだ? 帝国の敷く圧政に耐えきれなくなった青年がいた。ひろしだ。目深に被った青い帽子が、トレードマークだ。 ともかく、こんな政治はごめん被るぜ。 朝会も終わり、家に戻ると、宝箱からトカレフを取りだした。 「よし。このソ連軍が開発した自動拳銃で、クマのヌイグルミなんてイチコロだぜ」 家を出るとき、母さんに引き留められた。 「これを持って行きなさい」 小さな袋に入ったそれは、おいしそうな団子だった。 「母さん。まさか、これはきびだん――」 「ホウ酸団子よ。鼠退治したときの残りよ」 「オーケーだぜ。じゃ、行ってくるよ」 ひろしは、城塞に向かって歩き出した。 家から出て、数分。公園に通りかかったとき、イヌにあった。 「おお、うまそうな団子だ。それをくれたら、お礼にこれを上げよう」 「それは、89式小銃。イラク派遣の時、自衛隊が使っていたというあれか」 「その通りだ」 ――ひろしは、89式小銃を手に入れた。 「では、その団子をおくれ。くれたら、君に付いていってもいい」 「そうか。では、あげよう。取ってこい」 団子を一つつまみ出した。投げる。 イヌの本能だろうか。イヌは団子を追いかけて、茂みの中に駆けていった。見えなくなる。そんなに遠くに投げたつもりはなかった。だが、イヌはとうとう帰ってこなかった。 「む。急がないと日が暮れてしまう。急ごう」 商店街に差し掛かると、サルが現れた。 「お、その団子うまそうだな。それをくれたら、これをやるよ」 「それは、軍用拳銃シェアNO1のコルト社のリボルバー」 「そうだ。コルトパイソンだ」 ――ひろしは、コルトパイソンを手に入れた。 「さぁ、くれよ。その団子。くれるなら、ついていってもいいぜ」 「そうか。では、あげよう。取ってこい」 つまみ出した団子を、本屋の脇に生えていた木に向かって放り投げた。 サルは、木を上る。がさがさと木の葉の中に隠れた。そして、ぽとりと落ちてきた。 なるほど、これが猿も木から落ちるというやつか。 「む。急がないと日が暮れてしまう。急ごう」 ひろしは、ついに城塞までやってきた。この門をくぐれば、クマのヌイグルミがある。 ――よし。 気を引き締めていると、キジが飛んできた。 「おや、その団子おいしそうですね。それをくれたら、これをあげましょう」 「それは、無反動砲と、ロケットランチャー、両方の特性を持つと言われているパンツァーファウストⅢ」 「その通りです。ジープにも搭載可能ですよ」 ――ひろしは、パンツァーファウストⅢを手に入れた。 「では、いただきましょうか。その団子を、いただければ、お供いたしましょう」 「そうか。では、あげよう。取ってこい」 団子を投げる。キジは飛べると思って、少し高く投げすぎてしまった。城門を越えてしまう。 「――しまった」 その時には、もう遅かった。団子を追いかけたキジは、上空で撃たれてしまったのだ。 「くそぉ、よくもキジをおおおおおおおおおおお、許すまじ」 ひろしは、パンツァーファウストⅢを構えた。 「――ふぅぁいやあぁ」 ものすごい爆風と、鼓膜を揺さぶる爆発音。煙が風にながれる。城門は壊れていた。 「キジ、お前のおかげだ。お前の死は無駄にしないぞ」 怒りに燃えたひろしは、殺戮の限りを尽くした。最後には、敵が怖れをなして逃げていくほどだった。 まさに、ここは戦場。そう、ひろしは、一人で帝国に戦争を仕掛けたのだ。 ――そして、最上階。 開かれた空間。帝国全土が見渡せるほどの、開放的なバルコニーがある。家具は少ない。床に敷かれた絨毯の上には、椅子に座らされていたクマのヌイグルミがあった。 ――やっと見つけた。 「昨日だったらお前を殺そうとは思わなかったさ。日が悪かったと観念しな」 ひろしは、笑顔を崩さないクマのヌイグルミに、ゆっくりと近づく。こめかみに、トカレフの銃口を当てた。 引き金を引こうとしたその時。 「観念するのは、あなたよ」 鈴の音のような透明な声がした。 真後ろに気配があった。首を回して見る。 そこには、ウサギのヌイグルミを抱えた、少女が立っていた。プラチナブランドの髪と、意志の強うそうな青い瞳。 片手で、デザートイーグルを構えていた。 ひろしは、銃を床に落とす。 「出会い方が違かったら、食事にでも誘ったんだがな。少女元帥」 「ヌイグルミを撃とうとする奴なんて、お断りよ」 「はは。残念だ」 一瞬の隙を突いて、ひろしは、腰に隠してあったコルトパインを取り出した。 「死ねええええええええ」 だが、ひろしは撃たれた。 「お、お前は、イヌ……」 少女の背後で、拳銃を構えていたのは、今朝会ったイヌだった。 「お前がなぜ……」 「残念だったな。私は、帝国親衛隊執行部隊、通称SSVTが一人、イヌだったのだ」 「しかし、お前は団子を食べたはず」 「ふふ。考えが浅いな。食べんよ。なにせイヌだからな。よし、と言われるまで、食事には手を付けないのさ」 「ば、ばかな」 冷たい鉛が体の中にある。イヌの放った凶弾だろう。くそ、こんなところで……。 終わった。やっと終わったんだ。 イヌは安堵のため息をついた。 「イヌ。ご苦労様でした」 「いえ、少女元帥様。今回は、諜報部が情報を掴んでくれたおかげです。しかし、惜しい友を二人も失いました」 「彼らのことは、丁重に葬ってあげましょう」 「しかし、その帝国自爆装置を起動させなくてよかったですね」 「ええ」 「なるほどな」 イヌは、まさかと思った。たしかに弾丸は、胸を抉ったはず。生きているはずがない。 そこには、死んだはずのひろしが立っていた。こちらを見てほくそ笑んでいる。 「なぜだ……」 「残念だったな。俺は、ただの人間じゃねえ。いや、人間じゃない」 ひろしは、目深に被ったトレードマークの帽子をはぎ取った。 「お、お前は……」 イヌは愕然とした。ひろしの頭には、ネコのような耳があった。獣の耳。いや、ヌイグルミの耳。 「そうさ、俺はネコのヌイグルミだ。ネコのひろし。猫ひろしだ!」 ひろしは、腰に隠してあった89式小銃を取りだした。連射した。 「がっはははははははははははははははははははははははははははははははははは」 弾が切れた。 辺りは静寂に包まれる。もう誰も息をしていなかった。 「猫を総帥にすればよかったんだ。クマなんかを総帥にするから」 ひろしは、帝国自爆スイッチを拾い上げた。 最後にもう一度、帝国を見渡す。 「ヌイグルミの国か。いい国だったのかもしれない」 スイッチの感触は、柔らかなものだった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 人生の迷子です。 推敲をしてないので、誤字脱字があったら申し訳ないです。 あと、物語が破綻してるのは、仕様です。 なんか、萌えを書きたい。 ああ――ダリアン。ダリアン。ダリアーン。 あ! 湯音が本命です。 アンチ・マテリアル・ライフルが欲しい。今日この頃。
サーニャ可愛いよサーニャ6【1966】 2011年08月04日 | イラスト 某サイトでAさんが上げていた絵に感化されてミルキィホームズ描こうと思ったけど、サーニャ描かないとかねぇよという考えになったのでこんな感じに。 気が済んだ所で止めましたがいずれちゃんと仕上げたいです。と言ってもそれでちゃんと仕上げた試しはないんですけどね… 原稿やばい…