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同人戦記φ(・_・ 桜美林大学漫画ゲーム研究会

パソコンノベルゲーム、マンガを創作する同人サークル

ヤンでるなッ 【律氏】

2011年05月17日 | 中編小説
プロローグ

プロローグ

 さて、君達、世の中には様々な愛のカタチがあるというが、この物語はとても特殊で猟奇的なものであることを、前もって伝えておかなければならない。しかし、そこには、誠実で純粋な愛のカタチしかないことも、また事実である。

 いいだろ。
 うらやましいだろ。
 なんなら代わってやってもいいぜ。

 ってか、代わってくんねえか?

 彼らの声に耳を澄ましたとき、この世でもっとも大切なことがわかるだろう。さて、ご案内するのは、このわたくし、名は無き語り部。
 語り部である私は、彼らに干渉は出来ないが、できれば彼らに幸多からんことを祈るばかりである。

第一章

 下田幸之助は恋をした。身も裂けるほどの恋だ。
 このままでは、本当に裂けてしまうかもしれない。しかし、それを我慢していると、想像を絶する痛みが襲い掛かってくるのだ。それこそ、身が真っ二つに裂けたほうがマシなくらい。
 幸之助と彼女は、幼馴染だった。
 そして、高校一年生になった彼らは同じクラスになったのである。
 幸太郎は運命だと思った。いや、もう運命だった。
 だから、ある日の放課後。
 五月病ウィルスが学校に猛威を振るい始めた。歯痛にすら効くという効能を誇る、正露丸でさえ完治させることが不可能なのである。学生は震え上がり、外に出てはいけないと、家にこもりがちになっていた。
 しかし、流行性感冒症にかかるすきもなく、幸太郎は恋煩いにかかってしまっているのだ。
 彼女にはウィルスも効かないようで、楽しげな学校生活を送っていたのだ。その笑顔を見るたびに、苦しみ悶える幸太郎。
 もう我慢は出来なかった。
「好きだ。付き合ってください」
 体育館裏という、もはや都市伝説にすらなりかけている、そんなベタなシチュエーションで、幸太郎は彼女に手を差し出す。握ってくれれば、幸太郎の恋愛は成就したと言える。
「よろこんで」
 彼女は、やわらかな感触を幸太郎にもたらした。
 幸太郎の恋愛は成就したのである。

 しかし、幸太郎は不幸になった――。

 つづく

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 百合に挑戦したかった……。
 なんで一人称で女性主人公にしてしまったんだ、僕。

 ということで、違うプロローグを上げてみました。今回は、ちょっとヤンデレが……。ヤンデレって、どこが萌えるのかわからん。だから、また逃げ出すかもしれませんので、あしからず。

 ところで、
 
「ミルヒオーレ姫、万歳! オール・ハイル・ブ(ry!」

 なんだ、あの姫様は!

 か、かわいすぎる。

 先生、ビスコッティ共和国に行くには、どうしたらいいんですか? え、勇者召喚? 逆に、姫様召喚とか、できないんですか? 僕は、ミルヒオーレ姫に会いたいだけなんです!