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同人戦記φ(・_・ 桜美林大学漫画ゲーム研究会

パソコンノベルゲーム、マンガを創作する同人サークル

イラスト制作援護射撃 【アサヒ】

2010年01月24日 | PCゲーム制作
Aさんが背景制作にてこずっているようなので支援に回らせていただきます!

ゲーム用背景に浜辺の背景イラストが必要なので川と地平線の画像を合成して「海辺の砂浜」に加工しました。

マンション個室とピアノ、家具などの画像を合成して「西洋風の部屋」に加工しました。

試験的千字小説 【律氏】

2010年01月24日 | 短編小説
 血が黒く固まったような腐敗した空に、月がある。

 三日月なのか、尖った唇の端が飴色に輝いている。火星以外の星は顔を出さない。

 顔を横に動かせば、鮮やかな夕焼けの残照を開発途上のビル越しに見えるらしかった。でも、それは無理だろう。悟った。――死ぬのだと。

 剥き出しの鉄筋に遮られた雲に、羽田に向かうのだろう飛行機の明かりを見た。近くで瞬いているように感じた。

「きっとエンジンが錆ついてやがる。墜落するだろうよ」

 俺が笑うと、叫び声が聞こえた。

「もう、口を動かすなよ!」

 加奈子は銃弾が根ざした、俺の脇腹を絶えず圧迫していた。止めどない血流を止めたいらしい。手遅れだと言っても、聞かない。頑固なところは、千和の娘だと納得できる。
 
 俺は笑った。

「笑うなッ!」

「千和にそっくりだ」

 加奈子は血しぶきで汚れた、桃色の肌を強張らせた。それが、ありと出たのは肉付きの良い頬である。走馬灯なのだろうか、加奈子が千和に見えてしまう。

「なんで、母さんのことを……。憎んでたんだろう。母さんは、あんたより、父さんを選んだ。あいつは金しか目にないんだ」

 俺は瞳孔の動きに気がついた。それでも、呼吸は荒くならない。

 最後の時だから、俺はこの娘に笑っていなければいけない。一生分の笑顔を凝縮しなければいけない。

 この時ほど、自分が殺し屋であることを感謝した時はない。笑顔を殺し続けてきたおかげで、一生分の笑顔が一瞬でできるほど僅かになったのだ。良かった。

「加奈子」

 声がかすれてきた。もう、……時間が無い。

「なんだよ」

「お願いがある」

「言ってみれば」

 目頭が赤い加奈子は、十六歳ができる精一杯の強がりを見せた。眉間に皺を寄せて、何かを堪えているようである。千和は垂れ目だが、加奈子はつり目だ。きっと、父親に似たんだな。

 俺は恥ずかしくて、笑った。

「――父さん、と呼んで欲しい」

 白んでいく世界の欠片に、加奈子がいた。驚いているようだった。無理もないのかもしれない。父親が殺し屋だと知ったのだ。今まで、資産家の娘だったのに。

 その日、世界の片隅に、悲鳴が響いた。猫だけが聞いていた、少女の父を呼ぶ声――。

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 一応、小説を書いてみました。

 千字です。暗いです。死んじまえ、です。文下手です。文字書くの嫌いです。

 一三歳以下の少女が好きです。 

 以上。