ある司法書士の修行時代

司法書士の修行の日々に思う徒然事

行書と司書

2005-01-17 20:32:09 | 司法書士
司書といったら別資格に思われるかもしれないですね。

資格試験受験生の掲示板とか、
司法書士合格者とかの中には行政書士を
馬鹿にする人が結構多いですね。
何の根拠があって馬鹿にするのか全く理解に苦しみますが、
研修でも司法書士の矜持をその由来から切々と語るにあたって、
行書との違いを力説するため、なんだか書士会の先生方の中にすら
行政書士を馬鹿にしているような微妙なニュアンスが感じられる時があって、
個人的には解せないです。

司法試験合格者が司法書士を馬鹿にしたら彼らはどう思うのだろうか。
そういう人たちは司法試験合格に届かずに現実の自分の能力に妥協したり、
ただ単に今後の形なってない目標あるいは形になってる目標として
弁護士をはじめとする法曹に憧れてたりして、
結局常に弁護士を意識して生き続ける定めにあるのだろうか。
なんか坂口安吾が唱えた「二流」という言葉を思い出してしまう。
あの言葉は確か大阪についての言葉だったと思うが、
大阪にいて弁護士を意識しながら行書を馬鹿にする
発言を吐く司書をつらつら眺めていると、
「二流の中の二流」とは斯くたる者か、と思ってしまう。