ある司法書士の修行時代

司法書士の修行の日々に思う徒然事

スローターハウス①

2005-06-12 14:24:23 | 司法書士
保証会社に登記済証(たいてい設定契約書)を届ける。
担当の人は様々だが、まあ、忙しいのだろう。
もちろん女性も結構いる、ローンのアドバイスなんてのは女性方が向いてそうだしね。

さて、保証会社ってのはメインの銀行の外れにあることが多いみたいだ。
その微妙な位置関係と距離感が、メインバンクを離れて保証会社に向かう
僕の心理に微妙な歪みにも似た違和感を与える。

入り口で名乗り、保証会社に入って、担当の人を呼んでもらい、
(名刺交換済みなら)椅子に座って、一応登記の完了を説明して、
届け物の確認をしてもらい、受領の印鑑を貰う。

その時、そのテキパキとした対応に、その隙のない化粧具合に、
その無駄のない言動に、机を隔てた以上の距離を感じつつ、僕はこう思う。

嗚呼、僕は処理されているのだ…

それは白日に突然訪れた精神的倒錯に似た感覚であり、
プライドが軽く踏み躙られて砕けるジャリッという音が聞こえるようでもあり、
性とは無関係にところで性とは無関係な秘められたるSMプレーが交錯したようなものだ。