サッカーJ1・川崎フロンターレの風間八宏新監督(50)が24日、初練習に臨んだ。
「選手は楽しくしなければ動きませんから」。
流行の戦術論ではなく「どう勝つか。
それが結果につながる」というのが基本方針。
現役引退から14年間の解説者生活では、元日本代表中田英寿氏(35)らを筆頭に、多くの有名選手たちからの支持も高い。
風間監督は、将来の日本サッカー界の幹部候補生だった。
これまで「Jリーグの監督になるつもりはない」と複数あったオファーはすべて固辞。
元Jリーガーとしては初の日本協会理事、Jリーグ理事の職にもあったが、2008年からは筑波大准教授にも就任した。
黙っていれば次期技術委員長→サッカー協会役員というエリートの道も約束されていた。
それではなぜ、今回は川崎のオファーを受けたのか。
自身は「いろんな方が背中を押してくれた」と説明したが、最大の理由はMF中村憲剛(31)ら主力選手たちが「ぜひ、風間さんをうちの監督に」とフロントに直訴したことだ。
そのフロントは04年アテネ五輪監督の山本昌邦氏(54)ら日本人3人をリストアップしていたが、最後は選手らの意をくむという異例の形で誕生となった。
日本サッカー界には、日本人の代表監督の条件に「Jリーグ監督の経験があること」(協会幹部)という不文律がある。
風間監督の契約は2014年1月まで。
幹部候補の道を捨て、クラブの監督を選んだ挑戦は注目だ。
(夕刊フジ編集委員・久保武司)
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