大震災に伴う大津波、そして原発事故。
「どうしてSFと同じことが現実に起こってしまったのだろう」--漫画家・萩尾望都さんはその疑問を、漫画に描かずにはいられなかった。
この3月に、福島第一原発の事故に想を得た短編『なのはな』、そして放射性物質を擬人化した3部作『プルート夫人』『雨の夜-ウラノス伯爵-』『サロメ20XX』、そして新たに描き下ろした『なのはな-幻想「銀河鉄道の夜」』を収録した、『萩尾望都作品集「なのはな」』が発売となった。
同書は、フランス・パリで開催される「ブックフェア」にも正式に招待され、『なのはな』にフランス語訳をつけて持っていくという。
フランスはいわずと知れた原発大国。
その反応が気になるところだ。
「この作品が海外でも出版され、世界中で原発について考えるきっかけができるといいですね。
漫画家という立場を使って、私は自分の意見をいいました。
しかし、まだ宙ぶらりんの感じがしています。
みんなで、これからどうしたらいいのか考えることこそが、大切なのだと思います」(萩尾さん・以下同)
萩尾さんが作品で社会問題に取り組んだのは1971年の『かたっぽのふるぐつ』以来、実に40年ぶり。
「おすすめスイーツそういったテーマで漫画を描いても、現実には解決しないことが多いから描くのがつらい」と、これまではSF作品を多く手掛けてきた。
しかし、今回ばかりは描かずにいられなかった。
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